【織物と食の融合⁉】「へぎそば」の秘密【新潟エリア】
【織物と食の融合⁉】「へぎそば」の秘密【新潟エリア】

こんにちは。美味しい食べ物が大好きなライターの「はるの」です!

突然ですが皆さんは「蕎麦」はお好きでしょうか?
実は新潟県には「へぎそば」という伝統料理が存在します!

今回はそんな「へぎそば」の秘密に迫っていきたいと思います‼

「へぎそば」の名前の由来

さて、皆さんのなかには「へぎそば」の「へぎ」とは一体何なのか、その名前について疑問に思った方も多いのではないでしょうか?

実はこの「へぎ」とは、へぎそばを盛るための剥ぎ板で作った四角い器のことです! 剥ぐ(はぐ)という言葉の訛りである「ヘぐ」から「へぎそば」と名付けられたのです。

また、このへぎに一口分ずつ丸めて盛ったそばは、「手振り」や「手びれ」と呼ばれています。
これは、織物をするときの糸を紡いだ「かせぐり」などからきた手繰りという動作を表しています。

へぎそばの名前の由来には、食に関することだけでなく、言葉の訛りや織物文化も関連しているとは驚きですね。

へぎそばの特徴

実は、へぎそばには名前の由来以外にも皆さんが想像するような蕎麦とは異なる点がいくつかあります!
それでは、へぎそばの特徴について見ていきましょう。

食感の秘密⁉

へぎそばの特徴は、なんといってもその食感にあります!
つなぎに「布海苔(ふのり)」という海藻を使用しているため、コシの強い麺で、ツルツルとしたのどごしの良い食感を味わうことができるのです!

この布海苔は、もともとは織物の緯糸(よこいと)をピンと張るために使われていました。
へぎそばの発祥の地である魚沼地方はもともと織物の産地でもあったため、身近にある布海苔を使って蕎麦を作ることができないかと考えて生み出されたのが「へぎそば」だったのです!

まさに織物文化と食文化が融合した珍しい伝統料理ですよね。

薬味の秘密⁉

もう1つの大きな特徴は、薬味に「からし」を使うというものです!

一般的に蕎麦には薬味としてわさびを使うことが多いですが、へぎそば発祥の地である魚沼地方はわさびが採れる場所ではないため、代わりにからしで食べる風習が生まれました。

からしはつゆには溶かさず、そばの上に少量のせて、刻みネギやゴマを加えて食べるのが基本的な食べ方です。
地域やお店ごとに食べ方・薬味に独自の特徴がある場合もあるため、様々な楽しみ方が出来そうですね。

そしてへぎそばは、「地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化」であるとして、文化庁によって「100年フード」にも認定されています!

へぎそばを現地で楽しみたいという方は、ぜひ以下のリンクからおすすめの名店をご覧ください。
にいがた観光ナビ「のど越しと風味がたまらない!そばどころ小千谷・十日町の「へぎそば」が食べられる名店8選」
https://niigata-kankou.or.jp/feature/hegisoba/top

おわりに

いかがでしたか?

へぎそばには、織物文化と食文化が交じり合って誕生したからこそできた魅力が数多くあることを知っていただけたでしょうか?
見た目も美しく、食感も良い「へぎそば」をぜひ一度食べてみてください!

それでは、また次の記事でお会いしましょう。

参考

農林水産省 うちの郷土料理 「へぎそば 新潟県」
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/hegisoba_niigata_niigata.html
新潟へぎそばの小嶋屋総本店「そばへのこだわり」
https://kojimaya.co.jp/kodawari/
新潟のつかいかた
https://howtoniigata.jp/article/jimoto/39592/
にいがた観光ナビ
https://niigata-kankou.or.jp/feature/hegisoba/top