こんにちは。ライターの「はるの」です!
皆さんは、淡路人形浄瑠璃の存在をご存じでしょうか。
人形浄瑠璃は日本史で習ったから知っている!という方も多いと思います!
実は、淡路島にも伝統芸能として人形浄瑠璃が伝わっており、それこそが今回紹介する「淡路人形浄瑠璃」なのです。
今回はそんな淡路人形浄瑠璃の歴史に迫っていきましょう!
淡路人形浄瑠璃の特徴
皆さんは「人形浄瑠璃って何?」と聞かれて答えることはできるでしょうか?
答えに困ってしまう方も多いはず。
そもそも人形浄瑠璃とは、三味線を伴奏とする語り物と人形遣いによって操られる人形で演じられる芝居のことです!
そして、特に淡路島で約500年もの間伝承されてきたのが「淡路人形浄瑠璃」です。
この淡路人形浄瑠璃には3つの大きな特徴があります。
1つは旅興行を中心として発展したことです!各地を旅して興行していたため、全国の人形芝居に影響を与えたと言われています。
次に、人形が文楽のものよりも大ぶりなことです。これは旅興行のため屋外で上演する機会が多かった影響で、芝居を見やすいようにするという理由があります。
もう1つが、「一人遣い」の演目が残っていることです。現在の人形浄瑠璃は三人で一つの人形を遣う「三人遣い」がメインですが、古い伝統を受け継ぐ淡路人形浄瑠璃では一人遣いの演目も存在しています。
また、淡路人形浄瑠璃は、昭和51年に国指定重要無形民俗文化財に、平成28年には日本遺産に登録されています。
淡路人形浄瑠璃の起源
ここまでで淡路人形浄瑠璃の基礎知識を身につけられたのではないかと思います。
では、淡路人形浄瑠璃の起源とは一体何なのでしょうか⁉
実は、その起源には諸説あります!
最も有力な説は、室町時代末に西宮神社に仕えていた傀儡師(かいらいし)と呼ばれる人形遣いの百太夫が淡路島に移り住み、地域の人々に人形の操り技を伝授したというものです。
この話は淡路座が大切に伝えてきた『道薫坊(どうくんぼう)伝記』とよばれる巻物に、伝承として書かれています。
移住してきた人形遣いが伝えた文化が、淡路を代表する伝統芸能にまで発展していたとは驚きですね!
淡路人形浄瑠璃を広める活動
淡路人形浄瑠璃は、第二次大戦の終わり頃には消滅の危機にあり、その危機を脱して存続・継承をしていく動きが強くなりました。
そこで1964年に誕生したのが「淡路人形座」!
淡路人形座は、南あわじ市にある施設で、常設の専用舞台で毎日4回も公演が行われています。
また、その活動は人形座の施設内だけにとどまらず、学校への出前講座・子ども会や学校での活動の指導をしての後継者育成などの活動を行っています!
演目では、言葉の難しさを感じずに観劇してもらえるように、童話「泣いた赤鬼」をテーマにした公演を行ったり、淡路出身のアーティストとコラボして作成した人形で公演を行ったりと、淡路人形浄瑠璃を現代の人にも気軽に楽しんでもらえるような取り組みを行っています!
一度は淡路人形座で臨場感ある淡路人形浄瑠璃を観てみたいですね!
入場料やアクセスなどの詳細については以下のリンクから公式HPをご覧ください。
淡路人形座
場所:兵庫県南あわじ市甲1528−1
休館日:毎週水曜日(水曜日が祝日の場合は翌日が休館予定)
公式HP:https://awajiningyoza.com/information/#access
おわりに
いかがでしたか?
伝統を守りつつ、現代に合わせた革新も行われている淡路人形浄瑠璃。
歴史や背景を知ることで、より深く鑑賞することが出来そうですね。
皆さんもぜひ淡路人形浄瑠璃を観に行ってみてください!
それではまた次の記事でお会いしましょう。
参考
淡路人形座
https://awajiningyoza.com/about/#introduction
兵庫テロワール旅「時代を超えて。人形遣いが紡ぐ淡路人形座の未来」
https://www.hyogo-tourism.jp/terroir/culture/5
南あわじ市「淡路人形浄瑠璃」
https://www.city.minamiawaji.hyogo.jp/soshiki/shakai/awaji-ningyojyoruri.html
淡路島日本遺産「淡路人形浄瑠璃」
https://kuniumi-awaji.jp/heritage/28nigyojoruri/
淡路島の伝統芸能「淡路人形浄瑠璃」の魅力
https://www.nohgaku.or.jp/journey/media/ningyojoruri
南あわじ市歴史文化遺産「淡路人形浄瑠璃」
https://www.city.minamiawaji.hyogo.jp/bunkaisan/bunkazai/r-8.html