幻のねぎ、岩津ネギ!~販売解禁日は勤労感謝の日から~【兵庫エリア】
幻のねぎ、岩津ネギ!~販売解禁日は勤労感謝の日から~【兵庫エリア】

こんにちは!ライターのみゆきちです。

実は私、友人から“薬味マスター”と言われるほど薬味が好きです。薬味は、少量で料理をガラッと印象付ける隠し玉的食材だと思っています。

そのなかでも特に“ねぎ”が大好きです!今回はそんな“薬味マスター”のみゆきちが一押しする幻のねぎ、「岩津ねぎ」をご紹介します!

岩津ねぎのはじまり

岩津ネギの始まりは古く、江戸時代まで遡ります。

岩津ねぎの産地、「兵庫県朝来市」は当時、生野代官所の管轄地域でした。生野には生野銀山があり、そこで働く労働者が食べる冬の生鮮野菜を確保するために代官所が奨励したのが“ねぎ栽培”だったのです。
江戸時代からの長い年月の中で生野地方の冬の寒さ・積雪などの気候風土により品質が磨かれた“ねぎ”は昭和初期の品種改良を経て、今日の「岩津ねぎ」となりました。

幻のねぎのおいしさの秘密!

ねぎには白い部分が長い「根深ネギ(白ネギ・長ネギ)」と青い部分が長い「葉ネギ(青ネギ)」があり、岩津ねぎはこれらの中間に位置します。

岩津ねぎの最大の特徴は、白ネギにはない“豊かな香り・甘さ・柔らかさ”です。
香り・甘さ・柔らかさの最大の秘密は“透明のゼリー状の栄養成分”!
肉厚な葉の裏側にあるトロリとしたゼリー状部分の水分量は何と92.4%!
ねぎは1~2%下がるだけで大きく味が変わる繊細な食材であるため、この水分量こそが岩津ねぎの豊かな香り・柔らかさ・甘みのもととなるのです。

そして、岩津ねぎは朝来市岩津区を中心に朝来市限定で生産されています。
冬期の厳しい寒さが特徴である朝来市の気候でしかこの含水量は生み出せないのだそう!

幻たる所以!期間限定販売!

岩津ねぎは1年を通していつでも手に入るわけではないのです!

岩津ねぎの旬は11月下旬から2月下旬で、毎年11月23日「勤労感謝の日」に販売が解禁されます。これには労働者の方々をねぎらう意味もあり、贈り物としても人気なのです。
また販売最終日は3月21日と決まっていて発売期間の具体的な日付が指定されている珍しい作物です!

美味しいねぎ料理

ねぎは薬味として使うなど脇役のイメージがあるかもしれません。しかし岩津ねぎは主役に匹敵する美味しさ!
そこで岩津ねぎのおすすめの食べ方をご紹介します!

・地元で大人気!トロトロ『岩津ねぎ天ぷら』

 白い根っこも柔らかい岩津ねぎを天ぷらにすることで、外はサック(サクッ?)と中は柔らかく、甘いテイストです。

・旨味広がる!『すき焼き』

肉とねぎだけに見えるほどたくさんの岩津ねぎを投入したすき焼き。甘辛な出汁を吸ったネギが口の中に旨味を広げます。

毎回「おいしい~」と感激しちゃうほど絶品だそう。

おわりに

いかがでしたか?自他ともに認める“薬味マスター”の私がおすすめする冬期しか出回らない幻のねぎ「岩津ねぎ」をみなさんもぜひ食べてみてください!

参考

・日本三大ねぎのひとつ 「岩津ねぎ」解禁!「HYOGO!ナビ」
 https://www.hyogo-tourism.jp/review/203
・岩津ねぎとは「朝来市岩津ねぎ生産組合」
https://iwatsunegi.jp/%E5%B2%A9%E6%B4%A5%E3%81%AD%E3%81%8E%E3%81%A8%E3%81%AF/
・「日本三大ネギ」なぜ呼ばなくなった?岩津ねぎの秘密に迫る「神戸新聞」
 https://www.kobe-np.co.jp/news/tajima/202012/0013921983.shtml
・歴史は江戸時代にまでさかのぼる産地・期間限定たじまの冬の味覚「JAたじま」
 https://www.ja-tajima.or.jp/tokusan/yasai/negi.html
・[ネギの種類]焼き物から鍋物まで、料理で品種を使い分けよう!「VEGEDAY」
 https://www.kagome.co.jp/vegeday/store/201911/9978/
・とろける甘さ!但馬の美味しい冬野菜「岩津ねぎ」「豊岡マガジン」
 https://www.1925.jp/blog/iwatsunegi/
・「岩津ねぎ」11月23日に解禁!「あさぶら観光サイト」
 https://www.asabura.jp/special/14766