クラウド会計
(画像=PIXTA)

近年、さまざまなモノやサービスがインターネットと連携するようになり、世の中の「クラウド化」が進んでいる。これに伴って、クラウド型会計ソフトを導入する会社が急速に増加している。煩雑になりやすい経理・会計業務を簡略化や、作業の効率化を多くの会社が望んでいるのだ。

この記事では、クラウド会計とはどのようなシステムなのか、どんなメリットやデメリットがあるのかを解説し、おすすめのサービス提供会社も紹介する。

目次

  1. クラウド会計とは?
    1. 経理業務を効率化するシステムのこと
    2. クラウド会計ソフトの導入が必要
  2. クラウド会計のメリット
  3. クラウド会計のデメリット
  4. おすすめクラウド会計サービス3選
    1. freee
    2. マネーフォワード
    3. 弥生会計
  5. クラウド会計を導入して経理業務の効率化を図ろう!

クラウド会計とは?

まずは、「クラウド」という言葉の意味を理解しておこう。近年よく聞かれるようになったクラウドは、英語で「雲(cloud)」を意味する言葉だ。インターネットの世界で使われる用語であり、「クラウドコンピューティング」と呼ばれることもある。

クラウドとは、インターネットなどのネットワークにつながったサーバーなどが提供するサービスを、ユーザーの手元にあるPCやスマホなどの端末で利用できるものを指す。クラウドで提供されるサービスを、クラウドサービスと呼ぶ。

クラウドが普及する前は、PCなどでソフトを利用する場合、ソフトをPCにインストールしたり、ライセンスを購入したりしなければ、サービスを利用できないことがほとんどだった。クラウドの登場により、これらの作業を行わなくても、PCで利用できるサービスが数多くリリースされている。

たとえば、Gmailなどのフリーメールサービスは、わざわざメールソフトをPCにインストールしなくても、メールサービスを利用できる。このように、普段意識していない身近なところにも、クラウドサービスが導入されているのだ。

クラウドサービスは手元にないシステムを遠隔で操作するものなので、「クラウド=雲」と名付けられたと言われている。基本的に、インターネット環境と端末さえあれば、どこからでもサービスを利用できる仕組みだ。

経理業務を効率化するシステムのこと

クラウド会計とは、クラウドを利用した会計システムのことだ。前述のとおり、インターネットを経由してサービス提供元のサーバーにアクセスすることで、そこにある会計アプリや会計ソフトを利用できる。

従来の会計ソフトは、専用のソフトを購入し、社内のPCにインストールしなければ利用できなかった。クラウド会計サービスは、ソフトを購入してインストールする必要がなく、サービスの提供者に使用料を支払えば、ネット経由ですぐにサービスを利用することができる。

クラウド会計サービスでは、クラウドならではのさまざまなメリットを体感できる。これまで経理担当者が面倒だと感じていたり、不安に思っていたりすることの多くを改善したサービスと言えるだろう。クラウド会計の魅力については、後述する。

クラウド会計ソフトの導入が必要

クラウド会計サービスを利用するためには、専用ソフトのインストールを必要とする。ただし、このソフトは従来のインストール型ソフトとは異なり、あくまでもサーバーのサービスを利用するために導入するソフトだ。

クラウド会計ソフトは、PCだけでなく、スマホやタブレットに対応しているものもある。ネット環境さえ整っていれば、ネットを経由するだけで、どこからでもサービスを利用することができる。

クラウド会計のメリット