こんにちは!ライターのみゆきちです。
日本は世界的にも温泉大国として有名で、全国にあらゆる効能をもつ温泉が2,971個(※2019年)もあります!
数ある温泉の中でも古くから湯治(温泉に入浴し療養すること)の湯として親しまれたのが、今回ご紹介する城崎温泉です!それでは早速城崎温泉の魅力に迫りましょう。
1300年の歴史!~城崎温泉の始まり~
城崎温泉は平安時代より前、奈良時代(710年頃)に道智上人という僧の祈願により発見されたと言われています。
また別の説では飛鳥時代(630年頃)に怪我をしたコウノトリが発見したとも言われています。どちらにせよ遠い昔に始まった温泉なのは間違いないですね。
こうして人々の間で広まった城崎温泉は、神経痛・筋肉痛をはじめとした身体の痛みや消化器病・疲労の回復だけでなく、きりきず・皮膚乾燥や女性に嬉しい美肌効果もあったため、古くから湯治の湯として多くの人が城崎を訪れていました。
文人も愛した湯、城崎
城崎温泉は多くの文人に愛されました。平安時代の有名な歌人、藤原兼輔が城崎温泉について詠んだ歌が、日本初の勅撰和歌集(天皇の勅命によって選ばれた和歌集)の『古今和歌集』に収められています。
また松尾芭蕉や、明治・大正期の文豪である島崎藤村・司馬遼太郎・与謝野博/晶子夫妻も城崎温泉を訪れています。
名作『城の崎にて』の舞台~志賀直哉ゆかりの温泉~
城崎温泉を訪れた最も有名な文豪は志賀直哉ではないでしょうか?
志賀直哉の実体験をもとにされた名作『城の崎にて』は、主人公が電車事故の後遺症を城崎温泉で療養するお話です。
このように文豪たちは怪我の療養や体調を整えるために湯治をし、その湯治の場として城崎温泉がよく選ばれていました。 城崎温泉だったからこ名作『城の崎にて』が生まれたのですね。
実は私も高校の現代文で習った『城の崎にて』に感銘を受け、城崎温泉を訪れたことがあります!
城崎温泉の醍醐味!外湯巡り
城崎温泉といえば外湯巡りです!外湯とは旅館外にある共同浴場のことです。
道智上人が発見したとされる「まんだら湯」、コウノトリが怪我を治したとされる「鴻の湯」をはじめ、「さとの湯」・「地蔵湯」・「柳湯」・「一の湯」・「御所の湯」の7つがあります。
それぞれ建物に特徴があり、「鴻の湯」・「まんだら湯」・「地蔵湯」は源泉かけ流しで、お湯の温度が70度を超えることがあります!
1泊2日で外湯7つ全てを周るにはルートなどの計画を練って回らないとなかなか難しいです。みなさんにはぜひ、全ての外湯に入ることができるチケット、外湯めぐりパスを使ってめぐってほしいです!
私は外湯めぐりパスを使い、7つ全ての外湯巡りをなんとか達成しました!
外湯めぐりパスはチェックインの14:00から翌日の15:30と時間制限があるので注意が必要です!温泉に着いたものの営業時間外だったり、逆にパスの有効時間外だったりします。
私のおすすめの外湯めぐりルートは、季節に合わせてルートを決めることです!
冬は湯冷めを避けるため、みなさんの泊まる宿から遠い外湯➡近い外湯の順にめぐります。逆に夏は宿に近い外湯から遠い外湯の順にめぐり、宿に歩いて帰る間で体を涼ませるのがベストです!
外湯の道中はジェラートを食べて涼んでいる人がたくさんいましたが、私はイチゴ大福を買いました!通常サイズのいちご大福ではなく、なんと紅白饅頭サイズでした。とても美味しかったです。
おわりに
私は温泉に入る際、「この岩、もしかしたら文豪が座っていたかも?!」などと考えながら楽しんでいました!城崎温泉ならではの楽しみ方です。
皆さんも訪れた際はぜひ試してみてください。
参考
・城崎温泉「文学のまちー城崎温泉を愛した文豪・歌人たちー」
https://kinosaki-spa.gr.jp/about/writer/
・らくらく湯旅「文人や詩人たちの心を魅了した風情溢れる城崎温泉の歴史を紐解く」
https://onsen.community2.fmworld.net/articles/1527/
・川口屋城崎温泉リバーサイドホテル「川口屋城崎リバーサイドホテルの起源」
https://x.gd/M9Sd2
・城崎温泉「外湯」
https://kinosaki-spa.gr.jp/about/spa/
・じゃらんニュース「旅のプロが厳選!城崎温泉のマイベスト「外湯」教えます【兵庫】」
旅のプロが厳選!城崎温泉のマイベスト「外湯」教えます【兵庫】 |じゃらんニュース (jalan.net)https://www.jalan.net/news/article/138872/
・六面体豊岡
https://toyooka-tourism.com/spot/jizoyu/
・大江戸温泉物語きのさき「城崎温泉を浴衣でカランコロン♪城崎温泉まち歩き【外湯めぐり編】」
https://x.gd/mCaeH