高野光博(たかのみつひろ)さんは、Webマーケティングのサービスを提供する『Asantech(アサンテック)』を経営しています。新卒で入社した三菱重工では、エネルギー関連の職務に就き、夢だった海外赴任を経験。そこから「先進的な仕事がしたい」という思いを持ち、Webマーケティングの世界へ足を踏み入れ起業しました。高野さんにこれまでの経緯と今後のビジョンを伺いました。 |
三菱重工の社員時代にWebマーケティングに興味を持つ
僕は上智大学を卒業後、三菱重工に入社し、電力エネルギー分野で働いていました。入社2年目には、ケニアや香港などに赴任し、大学時代に夢見ていた”グローバルな海外での仕事”を経験できました。しかし、実際に夢が叶った時、「自分は本当は何がしたかったのだろう?」と自問自答する機会にもなりました。
三菱重工は大規模な会社ですが、意思決定のプロセスなどが意外とアナログな部分が多いです。次の時代を切り開く先進的な事業に興味を持つようになり、いろいろ調べるうちに、”Webマーケティング”という分野に魅力を感じました。三菱重工に勤めながらアフィリエイトやプログラミング、コーディングなどのスキルを磨き、月40万円ほどの副業収入を得るまでになりました。
それからSEOマーケターとして、Webマーケティングのベンチャー企業に転職。仕事をするなかで次第に「自分の手でお客様を直接支援したい」という思いが芽生え、『Asantech(アサンテック)』というWebマーケティングの会社を立ち上げました。もともと僕は、サラリーマンという枠組みよりも、自由に行動し、世の中に付加価値を提供できる人間だと考えていたので、起業は自然な選択肢だったのです。
2年間で顧客を60件以上持つまでに成長
『Asantech』は現在、工務店を中心とした建築業界の60社以上のお客様をサポートしています。MEO対策、Web制作、インスタグラム運用、LINE公式アカウントの構築、SNS広告など、Webマーケティングのサービス全般を提供しています。中でも、2年間で約100アカウントの運用実績を持つ「Googleマップ集客のMEO対策」は、もっとも得意とするサービスです。
会社の立ち上げ当初は、東京都杉並区を拠点に、地元の工務店へのテレアポや遠方への営業など、地道な活動を続けました。何百件もの電話をかけ、片道2時間をかけて営業に出向くこともありましたが、その努力が実を結び、徐々にお客様を獲得することができました。
工務店にとって、潜在顧客にGoogleで自社を見つけてもらうことは非常に重要です。しかし、Google広告を継続的に掲載するには高額な予算が必要であり、ホームページのSEO対策にも時間とコストがかかります。
そこで比較的に速攻性がある施策が、Googleマップを活用したMEO対策です。自社のアカウントがGoogleマップの上位に表示されれば、認知度が大幅に向上します。そこからWebサイトに誘導して問い合わせにつなげるという流れは、地域の顧客を獲得するうえで非常に有効な施策なのです。実際にこの手法で、問い合わせ数が4.5倍に増加したお客様もいます。
Webマーケティングの第一人者を目指す
起業してから、僕は次の2つのことを特に大切にしています。
1つ目は、圧倒的なWebのプロフェッショナルとして、最後まで責任を持つことです。お客様の課題に対して、ただ「ホームページを作りましょう」と提案するだけでは不十分です。課題をしっかりとヒアリングして、場合によってはホームページを作らない方が良いこともあります。
Webコンサルタントとして、企業にとって最適な提案をすることを常に意識しています。また、「圧倒的な商材知識と専門知識で誰よりも上をいく」というプロ意識も大切にしています。
2つ目は使命感です。僕の提案によって、お客様の売り上げが大きく変わることがあります。だからこそ「僕がお客様の人生を動かしているんだ」という使命感を持って、お客様と接することを大事にしています。
今後の目標として、まずは顧客を100社に増やすことを目指しています。そして、「Webのマーケティングと建築業界のGoogleマップ対策ならAsantech」だと、業界内で認知されるようにブランド力を高めていきます。日本トップレベルのWebマーケティング企業になるために、実績を積み重ねていきたいと思います。