朝日放送グループホールディングス株式会社（9405、以下「朝日放送グループHD」）は、2024年5月29日の取締役会において、同社におけるファスト・エンタテインメント事業の位置付けを見直し、同事業を手掛ける子会社である株式会社ディー・エル・イー（3686、以下「DLE」）の一部株式を売却することを決議した。
なお、株式売却は発行済株式総数の2.0％を予定しており、保有株の比率は51.75％から49.75％に低下する。本件異動によりDLEは、2025年3月期中に持分法適用関連会社となる見込み。
朝日放送グループHDは、テレビ・ラジオ・CSの放送事業、TV番組企画/制作、映像の保存/管理等を行うグループの認定放送持株会社。
DLEは、IPやブランドのプロデュース、著作権マネジメント、アニメーション制作、キャラクターマーケティングを中心としたセールスプロモーション事業、ゲーム・アプリのプロデュース事業を展開。朝日放送グループにおけるファスト・エンタテインメント事業を担う。
株式売却の理由
DLE が手掛けるファスト・エンタテインメント事業は事業環境の変化が激しく、収益力の高い IPを創出し成長を続けていくためには、以前にも増して機動的な経営体制が求められる。
放送・コンテンツ事業およびライフスタイル事業に経営資源を集中する一方、ファスト・エンタテインメント事業についてはコンテンツ事業領域の一部ではあるものの、朝日放送グループHDとDLE との資本関係を見直し、DLEが従来以上に独立性と自由度を高めて機動的な経営を行うことが今後の両社の企業価値の最大化に繋がると判断した。
コンテンツ領域における事業連携については、従来と同じく、個別案件毎に協業を継続的に検討していく予定。今後、DLEに対しては、経営環境や事業リスクに応じた経営判断を最大限尊重するとともに、朝日放送グループHDとしてはエンゲージメントを通じた責任ある投資家としての責務を果たすべく行動していく。
売却株式数、売却前後の所有株式の状況および株式売却の方法
（1） 売却前の所有株式数：22,000 千株（発行済株式総数に対する割合：51.75%）
（2） 売却株式数 ：850 千株 （発行済株式総数に対する割合： 2.00%）
（3） 売却後の所有株式数：21,150 千株（発行済株式総数に対する割合：49.75%）
（4） 売却方法 ：東京証券取引所を通じた市場売却
日程
（1） 取締役会決議日：2024年5月29日
（2） 株式売却開始日：2024年5月30日（予定）
【放送・出版・コンテンツ制作業界のM&A・事業承継の動向はこちら】
（提供：日本M&Aセンター）
