三瓶 雅人
ASIA to JAPAN 代表取締役
【PROFILE】1997年、キャリアデザインセンター入社。キャリア採用広告営業、営業マネージャ・営業部長、マーケティング部長、人材紹介部門の事業責任者となる。2006年、日経HR入社。人材紹介事業立ち上げ、転職サイト責任者、システム責任者を経て、2012年よりアジア現地学生採用のための新規事業を立ち上げ、その責任者となる。アジア9カ国、トップ50大学と連携した事業はテレビ「ガイアの夜明け」でも取り上げられる。2017年2月にASIA to JAPANを創業。 |
私は約25年間人材ビジネスに携わり、2017年にASIA to JAPANを起業しました。
以来、「きっかけから、活躍まで」をビジョンに掲げ、アジア各国のトップ大学と連携し、海外大学の外国人学生を対象に、日本企業への就職支援を行なっています。現在、その範囲はアジア10の国と地域、計50大学にまで拡大しました。
日本は外国人材から選ばれなくなりつつあるという声もありますが、実際は思っている以上に多くの人が日本での就業を希望しています。
少子高齢化が進む中、働き盛りの優秀な若手人材が海外から喜んで来てくれることは、日本にとって大きなメリットであり、そして、外国人材を受け入れるには社内の体制を整えなければならないと思い込んでいる企業は多いですが、実は現状の体制のままで大きな支障はないことがほとんどです。
もちろん初めてのことをする以上、初めは苦労もあり、異文化をバックグラウンドに持つ人材ゆえの配慮も必要な事もあります。ただ、大変なのは最初だけであり、外国人材採用を行なっていくうちにそれらは解消していく。そこを乗り越えれば、あとにはメリットしか残りません。
そうしたメリットを享受するのに必要なのは、最初の一歩を踏み出す勇気です。初めてのことゆえに不安に感じる企業も少なくないが、外国人材採用は本来それほど大袈裟に考えることではなく、ビザなどの手続きは発生するものの、採用や受け入れの考え方は基本的に日本人採用と変わりません。
また、今後の少子高齢化の流れを踏まえれば、日本企業にとって外国人材採用は選択肢ではなく、事業存続のためにせざるを得ない施策です。
本書では外国人材採用を取り巻く環境から、外国人材採用を行うことで企業が得られるもの、各種手続きの留意点、採用や受け入れのポイントのほか、企業事例と外国人材のアンケート調査結果から現場の生の声を紹介しています。これらが外国人材採用に踏み出す一助になることを願っています。
「外国人材だから」と特別視する必要がないことが、きっと本書によって理解していただけると思います。
杉田昌平 監修
1,800円+税