【神戸から〝愛〟を届ける】日本のバレンタインデーの起源とは【兵庫エリア】
【神戸から〝愛〟を届ける】日本のバレンタインデーの起源とは【兵庫エリア】

こんにちは!
お菓子作りが好きなライターのゆめです!

冬の風物詩であるバレンタインデー。
日本では大切な人へチョコレートを贈る日として親しまれています。

そんな日本のバレンタインデーの起源は兵庫県神戸市の洋菓子メーカー「モロゾフ」であることをご存じでしたか?

今回はモロゾフから始まった日本のバレンタインデーの秘密をお伝えします。
ぜひ最後までご覧ください!

日本のバレンタインデーの発祥

チョコレートショップ・モロゾフの誕生

1931年8月、洋菓子メーカーの「神戸モロゾフ製菓株式会社」が兵庫県神戸市に誕生しました。

神戸の外国人居留地と北野を結ぶ生活道路「トアロード」で、チョコレートやキャンディを売るお店を営んでいたロシア人のフィヨドル・ドミトリー・モロゾフ氏が共同経営者を探していたことがきっかけです。

モロゾフが製造・販売していた贅沢なボックスに入った高級チョコレートは、まだまだチョコレートが珍しかった当時の日本人の目には宝石のように美しく映り、憧れの存在だったそうです!

1932年、バレンタインデーのはじまり

モロゾフの創業者は米国の友人から「欧米では2月14日に愛する人に贈りものをする」という習慣を聞き、この文化をとても気に入ったと言われています。

そこで、この文化を日本でも広めたいと考え、モロゾフのギフトカタログで「バレンタインデーにチョコレートを贈る」というスタイルを紹介しました。これが日本のバレンタインデーの始まりです。

1935年、英字新聞にバレンタインチョコレートの広告を掲載

1935年2月、英字新聞・ジャパンアドバタイザーにモロゾフによる日本初のバレンタインチョコレート広告が掲載されました。

ハートボックスのチョコレートと男女の手、そして周りには愛のキューピッドたちが描かれたおしゃれで可愛らしいデザインの広告です!

モロゾフのカタログや広告から日本人にも徐々にバレンタインデーの文化が伝わり、1970年代には「バレンタインデーといえばチョコレート」という認識が社会に深く浸透していたと言われています。

バレンタインデーで結ばれた、テル二市と神戸市の絆

「愛の像」の寄贈

バレンタインデーの起源と言われているイタリアのテル二市とモロゾフが生まれた兵庫県神戸市はとても友好的な関係にあります。

その象徴が、1993年にテル二市から神戸市に贈られた「愛の像」。母と子が見つめ合う温かい思いが詰まったこの像は「神戸布引ハーブ園」に飾られています!

2010年にはテル二市から愛と友情の証であるトロフィーも贈られました。 バレンタインデーが生んだ素敵な絆ですね!

バレンタイン広場とチョコレートをモチーフにしたバス停の誕生

2013年5月には、阪神御影駅の南側にテル二市の地図やイタリアの聖バレンチノ教会のモニュメントが設置された「バレンタイン広場」が完成しました。

隣接する阪神御影南口バス停もチョコレートをイメージしたデザインにリニューアルされています。

同年の5月3日にはテル二市からジローラモ市長を迎え、盛大に記念式典が行われたのだとか!

神戸を訪れる際には、ぜひ布引ハーブ園やバレンタイン広場にも足を運んでみてくださいね!

おわりに

いかがでしたか?

2月14日に大切な人へチョコレートを贈る文化は神戸のモロゾフが発祥でした。
この豆知識を知っていれば、バレンタインデーがもっと楽しくなるかもしれません!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
また次回の記事でお会いしましょう。

参考

日本のバレンタインデーはモロゾフから始まりました(モロゾフ株式会社)
https://www.morozoff.co.jp/quality/valentine/
モロゾフのバレンタイン はじまりは1932年から。(モロゾフ株式会社)
https://www.morozoff.co.jp/company_ir/news_release/pdf/release_230111_03.pdf
日本人はいつからバレンタインにチョコを渡すようになった? 「モロゾフ」説と「メリー」説を検証(文春オンライン)
https://bunshun.jp/articles/-/10731
バレンタインデーの起源と世界のバレンタイン事情をご紹介(株式会社明治)
https://www.meiji.co.jp/hello-chocolate/column/53/
モロゾフの歩み(モロゾフ株式会社)
https://www.morozoff.co.jp/company_ir/history_1931.html