こんにちは!ライターのゆめです。
北海道・阿寒湖の特別天然記念物として有名なマリモ。
「名前は聞いたことあるけど、実際にはどんな生き物なんだろう...」と疑問に思ったことはありませんか?
今回の記事では不思議な生物・マリモの謎を解き明かします!
ぜひ最後までご覧ください。
マリモとは?
マリモとは水中に生息する藻の仲間です。
陸上の植物と同様に、光合成をすることによって育ちます。
また、マリモといえば丸いフォルムが特徴的と思われがちですが、実は元々糸のような形をしているのです!
この糸状のマリモがたくさん集まって塊を形成し、水底で回転しながら丸くなったものがお馴染みのまりもの形だったのですね。
阿寒湖のマリモの特徴
では、なぜ阿寒湖のマリモは特に有名なのでしょうか。
実は、日本でも琵琶湖(滋賀県)や富士五湖(山梨県)など約20ヶ所でマリモの生育が確認されています。
しかしながら、直径15センチ以上の球状のマリモが群生しているのは日本で阿寒湖ただ1つです!
マリモは本来丸くなる性質を持っていないのですが、いくつかの条件が重なることで丸い形が奇跡的に生み出されます!
阿寒湖の場合は「遠浅の湖」であり、「強い風」が吹くことがまりもの形に深く関係しているそうです。
浅瀬の範囲が広い阿寒湖は、太陽の光が届きやすいため藻が育つためにぴったりな環境と言えます。
さらに、夏場に湖の南側から北側に向かって強い風が吹くことによって水流が生み出され、マリモが回転するのです!
阿寒湖の条件下では1年に3〜4センチほど成長すると言われていて、最大では直径30センチ以上のマリモも見つかっているのだとか。
阿寒湖のマリモはどこで見られる?
では、阿寒湖のマリモはどこで見られるのでしょうか。
阿寒湖にある球状マリモの群生地は環境省の特別保護区に指定されているため、普段は立ち入りが制限されていますが、3つの方法でマリモを実際に見ることができるそうです!
①チュウルイ島の「マリモ展示観察センター」 |
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阿寒湖遊覧船に乗って行くことができるチュウルイ島の「マリモ展示観察センター」には、阿寒湖の湖底を再現した大水槽があり、マリモをじっくりと観察することができます!
②阿寒摩周国立公園の「阿寒湖畔エコミュージアムセンター」 |
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阿寒湖温泉街にある自然系施設の「阿寒湖畔エコミュージアムセンター」では、阿寒湖地域の自然環境の解説と共にマリモが展示されています!
③阿寒湖「まりも祭り」に参加する |
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「まりも祭り」は3日間にわたって行われるアイヌ伝統の儀式を用いたお祭りです。
お祭りの初日には「マリモ生育についての講演会」が行われ、講演会に参加した人のみが「まりも生育地観察会」へ参加することができます!
実際に阿寒湖の湖底を覗いてマリモの観察をすることができるのは1年でこの日のみだそうです。
おわりに
いかがでしたか?
日本で特別天然記念物のマリモを見られるのは北海道の阿寒湖だけ!
ぜひ実際に足を運び、マリモに癒されてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました!
参考
阿寒湖のマリモ、その正体とは!?(釧路・阿寒湖観光公式サイト)
http://ja.kushiro-lakeakan.com/overview/295/
阿寒湖畔エコミュージアムセンター(阿寒摩周国立公園)
http://business4.plala.or.jp/akan-eco/index.html
阿寒湖 まりも祭り(阿寒観光協会まちづくり推進機構)
https://ja.kushiro-lakeakan.com/marimomaturi/
マリモ展示観察センター(阿寒観光汽船株式会社)
https://www.akankisen.com/exMarimo.html
【毬藻】丸くなるのはなぜ?不思議なマリモの正体について(アタマの中は花畑)
https://www.kankitsukeip.com/entry/2022/01/26/223911