こんにちは!ライターのみゆきちです。
皆さんは函館ゆかりの人物、榎本武揚を知っていますか?
函館の名所、五稜郭と縁が深い人物です。彼は幕末・明治に活躍した人物ですが、その存在や功績を知らない人は意外と多いかもしれません。
今回は、そんな榎本武揚の活躍を五稜郭の魅力と共にご紹介します!
江戸時代最後の戦争、戊辰戦争
皆さんは戊辰戦争をご存じでしょうか?
戊辰戦争とは京都から始まった旧幕府vs新政府(明治政府)の一連の戦いです。
この戦争は旧幕府側の劣勢で進み、北海道の「五稜郭の戦い」で新政府の勝利により終わりを告げました。五稜郭の戦いで最後まで新政府軍に抵抗した幕府軍トップの人物こそが榎本武揚です。
榎本武揚の終わり
五稜郭で榎本は降伏を拒みました。しかし彼は武士の意地よりも日本の未来を最優先に考え、敵軍のトップ黒田清隆(後の内閣総理大臣)にある本を渡します。
それは国際規則の本であり、「逆賊の己と共に本が消し炭になるくらいなら、新政府の役に立ててほしい」と榎本が敵の新政府軍に託したものでした。
受け取った黒田は榎本武揚の人柄と優秀さに惚れ込み、頭を坊主にしてまで新政府に彼の助命を懇願しました。
榎本武揚の始まり
黒田清隆の懇願で釈放された榎本武揚は、無職の旧武士たちへ仕事を斡旋するため北海道開拓使に就任します。
また樺太千島交換条約を締結し、明治政府の内閣で数々の大臣職も歴任しました。
箱館五稜郭祭
榎本武揚など、五稜郭の戦いで活躍した戦士の武勇伝が函館には数多く残っています。
そんな武勇伝を五稜郭の戦いと共に後世に伝える五稜郭祭が、函館市で毎年開催されます。
第55回五稜郭祭は令和6年5月18日(土)19日(日)に開催です!
このお祭りは函館市地域まちづくりセンターにも取り上げられています。
戊辰戦争当時の旧幕府軍・官軍を再現して行われる「維新行列・音楽パレード」や、五稜郭明け渡しを再現する「開城セレモニー」など、激動の時代を体感できる催しが盛りだくさんです!
おわりに
今もなお、造形美を感じさせる五稜郭。
榎本武揚の幕臣人生が終わり、明治政府の重臣人生が始まるきっかけとなった場所です。
五稜郭はその造形美だけではなく、ヒューマンストーリーも魅力的ですね。
函館市に訪れる際には、ぜひ五稜郭祭にも足を運んでみてはいかかでしょうか?詳しい情報は公式サイト 箱館五稜郭祭のwebページから確認できます。
参考
・歴史上の偉人のエピソードをお話ししますれきし好きっ!「榎本武揚の性格はどんな人物像?生い立ちやエピソード・逸話が面白い」
https://avangers19999.com/archives/9928#toc9
・BOOKウォッチ「榎本武揚はなぜ「二君」に仕えることができたのか」
https://books.j-cast.com/2018/07/23007665.html
・ヒストリビア 「戊辰戦争 榎本武揚は何故、新政府に許された⁉」
https://historivia.com/enomoto-takeaki/87/
・はこだてHotWeb 「箱館五稜郭祭」
https://www.hotweb.or.jp/goryokaku-sai/