なぜ北海道は北海県ではないのか?【北海道エリア】
なぜ北海道は北海県ではないのか?【北海道エリア】

こんにちは!ライターのちひろです。

グルメに自然に魅力がたくさんある「北海道」ですが、皆さん考えたことはありませんか?
「なぜ北海道だけが、”道”なのだろうか…」と。

そこで今回は、北海道が北海”県”ではない理由について紹介します!

北海道と名付けられるまでの歴史

実は「北海道」という名前になったのは明治時代になってからのことで、以前は「蝦夷地(えぞち)」と呼ばれていました。
蝦夷地はアイヌ民族が独自の文化を築いてきた土地だったのですが、政府はロシアの南下政策をきっかけに警護目的として開拓し、日本の正式な領土にしたそうです。

そして1869年に明治維新後の新政府によって、「北海道」と名付けられました

なぜ北海”道”なのか?

北海道だけが”道”である理由には、行政管理上の地域区分の行政区画が関係しているんです!

現在は都道府県や市町村で分けられていますが、昔は「道」で行政区画が分けられており、山陽道・山陰道など「七道」と呼ばれる7つの行政区画が存在していました。その後、蝦夷地が日本の直轄地になったことで、政府は行政区画の命名規則に則って「北海道」を追加。現在では七道の行政区画は無くなりましたが、当時の名残りで今も「北海道」となっているんですね。

県が存在していた時期もあった!?

実は「北海道」と名付けられて開拓がある程度進められた後に、北海道にも「県」が設置されたことがありました。
なんと当時は「札幌県」「函館県」「根室県」が存在していたんです。

しかし、既に北海道で定着していたこともあって混乱を招いたことから、最終的には廃止されて北海道に戻りました。

おわりに

いかがでしたか?

このように、私たちが当たり前に使っている地名にも、その名前が付けられた背景があります。
他にも北海道にはユニークな地名がたくさんあるので、その由来を調べてみるのも面白いかもしれませんね!

以上、ライターのちひろでした。

参考

北海道の「道」って? “北海県”ではないが昔は道内に県があった!/毎日雑学(KADOKAWA Group)
https://ddnavi.com/serial/646286/a/