こんにちは、ライターの「ゆいと」です!
広大な自然を持つ北海道に動物を求めて訪れる方も少なくないでしょう。
そんな北海道限定の動物の中でも今回は「ヒグマ」についてご紹介していきたいと思います!
北海道にしかいない「ヒグマ」
日本国内にはヒグマとツキノワグマという2種類のクマが生息しているのですが、同じクマでもこの2種類は生息する場所が異なっています。
寒さを求めるヒグマは北海道のみに、ツキノワグマは本州と四国に生息しており、津軽海峡を境にはっきり住む場所が分かれているのです。現在はこのように分かれていますが、昔は本州にもヒグマが生息していたそうで、その理由は氷河期時代まで遡ると見えてきます。
その当時の津軽海峡には氷がたくさん張っており、本州と北海道は氷で繋がっていました。そこを渡ったヒグマが本州に南下したことで今よりも広範囲に生息できていたのです。
しかし、氷河期時代が終わり温暖化が進むと本州にいたヒグマは寒さを求めて北上していきます。こうして移動した後に津軽海峡の氷が溶け、ヒグマとツキノワグマは完全に生息域が分かれてしまいました。
北海道には現在でも野生のヒグマが数多く生息していますが、その多くは警戒心が強く、人目を避けて森の中で生活しています。なので万が一、野生のヒグマに出会っても「あるうひ♪ もりのなか♪ 」と呑気に歌っていてはいけません。落ち着いてその場から逃げましょうね。
そんな野生のヒグマとは異なり、可愛らしいヒグマが見られるテーマパークがあるんです!その名も「のぼりべつクマ牧場」。
次はその魅力についてご紹介していきます!
のぼりべつクマ牧場
のぼりべつクマ牧場は昭和33年に開園し、常時70〜80頭ほどのヒグマが一緒に生活をしています。
園内では餌を求めておねだりするクマの姿やガラス越しに迫力満点のクマを見ることができます!
また、クマ牧場の特徴の一つとして挙げられるのが「ボス」の存在です。
クマ牧場では毎年発情期が始まる5月頃から、ボスの座を巡る戦いが行われています。ボスはその名の通りクマ牧場のクマのリーダー的存在で、牧場内の巡回や喧嘩の仲裁などを行なっています。
開園以来ボスも交代が繰り返され、現在20代目(2024年現在)だそうです!
実はこの「ボス」という仕組み、野生のクマでは決して取ることがありません。というのもヒグマは孤独を好み、親離れした後は原則単独行動する動物であり集団生活する動物ではないからです。
クマ牧場はヒグマの保護の観点から、単独行動を好むヒグマの集団飼育に成功した世界で初めての施設なんです!
NKB総選挙
個性豊かなクマたちの人気を加速させた一因に「NKB総選挙」なるものがあります!
NKB総選挙はご存知の通りアイドルグループAKB48のパロディで、クマ牧場の雌グマの中からその年の神7を決める人気投票となっています。
投票で選ばれた神7はポスター・クリアファイル等で一年間活躍することができ、そのクマ目当てで訪れる観光客も多くみられたそうです!(出場数の減少から2022年をもって終了)
終わりに
いかがでしたか?
のぼりべつクマ牧場のホームページでは今回ご紹介した内容以外にもクマについてのユニークな記事が多数掲載されています!
ぜひチェックしてみてください!
参考
・テレ朝news 「知られざるクマの世界」専門家に聞く"ツキノワグマとヒグマ”の違いと共通点
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/900000711.html
・のぼりべつクマ牧場ホームページ「歴代ボス紹介」
https://bearpark.jp/bear/boss/