「大通公園」街づくりで見つかった共通点とは【北海道エリア】
「大通公園」街づくりで見つかった共通点とは【北海道エリア】

こんにちは、ライターの「ゆいと」です!

札幌の観光名所として多くの方に訪れられている大通公園。大都会札幌の東西を横切るように延びている写真を見たことがある方も多いのではないでしょうか?
ということで今回はそんな札幌の中心地「大通公園」についてご紹介していきたいと思います!

大通公園の成り立ち

大通公園の歴史は、北海道開拓使が置かれた1869(明治2)年に遡ります。当時の開拓判官の島義勇(しま よしたけ)が街づくりの構想を進める中、碁盤目状の区画を計画し東西の基軸を創成川、南北の軸を後志通(しりべしどおり)としました。

その後、札幌の中心部を南北に分け、北を官庁街に南を住宅街・商店街に分ける計画を立てました。当時の札幌では頻繁に火災が発生していたため、南北の軸である後志通に火防線を合わせて作ることとなり、これが大通公園の始まりとなったのです。

ちなみに、現在でも大通公園の北側には裁判所・合同庁舎・国税局など行政の中心となる官公庁が多く並び、南側には三越・丸井・今井などのデパートや商業施設が並んでおり開拓当時の影響を強く受けているんです!

さっぽろテレビ塔

大通公園の裾野に高くそびえるのが、札幌のランドマークである「さっぽろテレビ塔」。
さっぽろテレビ塔は1956年、札幌市内におけるテレビ放送開始を目的として建設されました。

塔内には展望台をはじめ、映画館や食堂など様々な娯楽施設が備わっており、大通公園と合わせて札幌市民に愛されています!

大通公園は〇〇とそっくり!?

大都会のど真ん中に走る緑豊かな公園とそこに佇む街のシンボル。実はこの光景、ある都市とそっくりなんです!

その答えが愛知県名古屋市にある久屋大通公園。

久屋大通公園は名古屋市栄区にあり、大都会・栄の街を南北に伸びるように走っています。大通公園と同じく緑豊かな公園で、その公園の先には中部電力 MIRAI TOWER(旧・名古屋テレビ塔)が高くそびえ立っておりその形もまた、さっぽろテレビ塔と非常に似ているんです!

ここまでそっくりだと何か秘密があるはず。ということで調べてみると面白い事実が見つかりました。

大通公園と久屋大通公園の意外な共通点

この二つの公園の共通点はその歴史にあります。

まず一つ目、さっぽろテレビ塔と旧・名古屋テレビ塔は設計者が同じなんです!設計したのはタワー博士と呼ばれた内藤多仲。内藤氏はこの2つのタワーだけでなく他に通天閣・別府タワー・東京タワー・博多ポートタワーを手がけており、この6つのタワーは総称して「タワー6兄弟」と呼ばれています。

二つ目は、公園が設置された目的。札幌・大通公園は前述したように火防線の役割を担っていました。久屋大通公園は大東亜戦争の戦後復興の際に整備された大通りで、同様に防火が最大の目的で造られたんです!

結論として、大通公園と久屋大通公園がそっくりなのはどちらかが真似して造ったというわけではなく公園を造る目的、そしてタワーを造った人が同じで必然的に似てしまったということになります!

終わりに

いかがでしたか?

普段何気なく過ごしている私たちの街も調べてみると意外な発見があるかもしれません!
最後までお読みいただきありがとうございました!

参考

・さっぽろテレビ塔ホームページ
https://www.tv-tower.co.jp/enjoy_history.html
・あそびば北海道
https://hokkaido-kt.com/niteru-1845
・大通公園ホームページ
https://odori-park.jp/history/