帝国データバンクの発表によると、2019年のパン製造販売業の倒産数が
前年比2.1倍で過去最高を記録したそうです。
パンの消費は2011年に米の消費量を上回り、
近年も高級食パンブームという追い風の状況の中で、この倒産件数になりました。
背景には、コンビニなどとの競争激化、人件費の高騰や人材不足があった模様です。
追い風が吹けばすぐに大手が参入し競争が激化してしまう状況下で、
コストの増加に見舞われると中小、零細企業はひとたまりもありません。
ですが、地域の小規模な店舗は、人と人とをつなげるコミュニティの役割も果たしています。
せっかく地元の方々に愛されているお店なのに、
経営の都合で閉店してしまうのはもったいないですよね。
そこで今回は、商店街や小売店が使える補助金の特集です。
行きたくなる商店街づくり事業補助金(福岡県)
福岡県内における、安全・安心で快適な買い物環境づくりのための施設整備や、
賑わい創出のためのイベント、空き店舗の活用など、県内商店街の活性化に向けたハード・ソフトの取組みを支援するための補助金制度です。
最大500万円助成されます。
街路灯の整備などハード事業から、イベントの開催などのソフト事業まで、
幅広い施策に使える補助金です。
域外消費型商店街等支援事業(大分県)
大分県内における、国内外の観光客をターゲットにした外需獲得型の商店街等を支援するための補助金制度です。
最大200万円が受け取れます。
商店街全体の戦略をもって取り組む事業に対して補助金がでます。
個別の店舗ではなく、商店街全体として儲かる仕組みがつくれるとこの先も安心ですよね。
商業団体共同施設建設助成金(富山市)
富山市の中小企業団体さま、商工業団体様が共同で装飾灯やアーケード等を設置したり、
共用の加工設備などを設置する際に、工事費を最大1億円補助する制度です。
とにかく1億円という金額が魅力です。
思い切った投資で、稼げる商店街をつくりましょう。
店舗等改装支援事業補助金(名護市)
市内で小売業、飲食業、サービス業等を営む中小企業者・小規模企業者及び新規創業者に対し、
店舗を改装する際の改装費用の一部を補助することにより、活力と魅力ある商店街及び地域経済の活性化を図る制度です。
最大75万円が受け取れます。
こちらは個別の店舗で使える補助金です。
改装や設備の工事費用は経営を圧迫しがちなので、うまく補助金をつかいたいですね。
自由競争の資本主義社会においては、小さなお店でも巨大な企業と闘って生き残らなければいけません。
とはいえ、地域の魅力・特色を守るための制度は沢山用意されています。
補助金を上手く使って、100年先も愛されるお店作りに取り組みましょう。