矢野経済研究所
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2022年度のダイレクトリクルーティングサービス市場規模は前年度比38.9%増の865億円

~ダイレクトリクルーティングサービスは企業における採用意欲の高まりを背景に、中途・新卒の新たな採用手法として定着しつつある~

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内のダイレクトリクルーティングサービス市場を調査し、中途向けダイレクトリクルーティングサービス市場、新卒向けダイレクトリクルーティングサービス市場の動向や、参入企業動向、将来展望を明らかにした。

ダイレクトリクルーティングサービス市場規模推移・予測

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1.市場概況

2022年度のダイレクトリクルーティングサービス市場規模は、事業者売上高ベースで前年度比38.9%増の865億円であった。

近年、ダイレクトリクルーティングサービスは、求人情報サービスや人材紹介など従来型の人材サービスとは異なる新たな採用手法として定着しつつある。同サービスの利用企業(求人企業)にとっては、マッチングにエージェントを介さないため人材紹介よりも安価に利用でき、求人情報サービスやイベント型サービスに比べて採用要件を満たす人材へ直接アプローチしやすいことから、導入する企業が順調に増加し、市場が拡大している。

特に、DXを推進するためのIT人材、女性の管理職・経営層採用、即戦力人材の中途採用など、特定のポジションに対する採用需要が高まっており、そうした企業のニーズに応える採用手法として利用が進んでいることも、市場が拡大する要因の一つとなっている。

2.注目トピック

AI活用による課題解決が更なる市場成長につながる

ダイレクトリクルーティングサービスは、利用企業にとって求職者に直接アプローチできる有力な採用手法である反面、候補者の選定やスカウト文の作成など作業工数が多く、採用担当者の負担となりやすい。そうした課題に対して、AIを活用した対策を講じている事例がある。例えば、ITエンジニアの採用に特化したサービスにおいて、求職者がSNS等で発信する技術情報(開発実績など)をAIが収集・解析し、求職者のスキルレベルが可視化されたプロフィールを自動生成するサービスがある。利用企業は、可視化されたスキルレベルをもとに候補者の選定やスカウト文の作成ができるため、採用要件を満たす人材の発見や、各候補者に合わせた質の高いスカウト文の作成にかかる負担を軽減することができる。

今後、AI活用が市場全体に広がることで、企業や求職者にとっての利便性が向上しダイレクトリクルーティングサービスの利用機会が拡大するとみられ、更なる市場成長につながることが期待される。

3.将来展望

2023年度のダイレクトリクルーティングサービス市場規模は、事業者売上高ベースで前年度比23.5%増の1,068億円を予測する。

あらゆる企業で人手が不足している状況や、IT人材や即戦力人材に対する採用需要の高まりを背景に、今後も企業からのサービスニーズは順調に高まり、既存事業者の事業規模拡大と新興サービスの登場によって利用企業数の増加が見込まれる。また、ダイレクトリクルーティングサービスは、求職者側にも”企業からのスカウトを待つだけで転職・就職活動ができる”スカウト型のサービスとして認知度が拡大しており、その手軽さから利用者数が増加していくものとみる。

調査要綱


1.調査期間: 2023年4月~7月
2.調査対象: 中途向け・新卒向けにダイレクトリクルーティングサービスを提供する事業者
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、電話・e-mailによるヒアリング調査、ならびに文献調査併用
<ダイレクトリクルーティングサービス市場とは>
本調査におけるダイレクトリクルーティングサービスとは、Web上で求人企業(採用担当)が求職者へ直接アプローチ(スカウト)・連絡(コンタクト)をとる採用手法のことである。ダイレクトリクルーティングサービス市場とは、中途採用向け・新卒採用向けに提供しているサービスを対象としている。なお、求人情報サービスや人材紹介など他の人材サービスを主目的とし、オプションとしてスカウトメール機能を提供する広告媒体や人材紹介サービスについては対象外としている。
<市場に含まれる商品・サービス>
中途向けダイレクトリクルーティングサービス、新卒向けダイレクトリクルーティングサービス

出典資料について

資料名2023年版 ダイレクトリクルーティングサービス市場の現状と展望
発刊日2023年07月31日
体裁A4 224ページ
価格(税込)165,000円 (本体価格 150,000円)

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