お出かけがさらに便利に快適に! 近年新たに開通した高速道路をまとめました【高速道路開通情報】

車の移動、特に長距離でのドライブで活躍するのが高速道路です。高速道路は、信号がなく基本ノンストップで走行できるため、周りの景色を眺めたり、同乗者の方とワイワイお話ししたりして楽しみながら目的地に向かうクルマ旅にピッタリです。

私も、高速道路の運転が大好きでたびたび高速道路を利用してドライブをします。日頃から行き慣れた地域から、普段はなかなかいけない地域まで、さまざまなところをドライブして各地へ赴くことは、私の人生でのかけがえのない時間となっています。

そんな便利ですばらしい高速道路ですが、年々新しい路線や区間が誕生し、ますます便利になってきています。私の地元山梨県でも、2021年8月に中部横断自動車道(以下 中部横断道)の南側部分が全線開通し、いままで一般道で行くのが主流だったお隣の静岡県まで、高速道路で行けるようになりました。

中部横断道の静岡県側は東名高速道路(以下 東名)や新東名高速道路(以下 新東名)と接続しているため、全線開通によりその先の名古屋・大阪方面へのアクセスも向上したことで、西日本の方面まで足をのばす機会が断然増えてきました。

新しい高速道路の開通は、ただその地域や沿道のアクセス向上だけでなく、さらに広い範囲にネットワークが拡大するため、いままで行きにくかった地域へ行きやすくなり、さらに旅が好きに、ドライブが好きになるというメリットもあります。 

今回は、ここ10年ほど、2012年以降に開通した便利で快適な高速道路路線をいくつか紹介していきます。みなさん、ぜひいままで通っていなかった新しい高速道路を走行して、開通による便利さを感じていただければと思います。

目次

  1. 【新東名】静岡、愛知へのアクセスに、伊勢湾岸道や東海環状道と接続
  2. 【新名神】中京圏〜関西圏の移動がより便利に
  3. 【外環道】千葉県部分が開通し、埼玉〜千葉の移動が可能に
  4. 【圏央道】近年の開通により中央道、東名と接続
  5. 新しい高速道路の開通に伴う大事なこと

【新東名】静岡、愛知へのアクセスに、伊勢湾岸道や東海環状道と接続

お出かけがさらに便利に快適に! 近年新たに開通した高速道路をまとめました【高速道路開通情報】

日本全国さまざまな地域で高速道路が開通してきたなかで、もっとも利便性が高いのが、なんといっても新東名高速道路(以下 新東名)ではないでしょうか。新東名の開通は、首都圏〜中京圏の移動を格段に向上させました。首都圏〜中京圏は、もともと東名が通っていますが、利用者が多く随所で大渋滞が発生しており、交通や高速道路としての機能に限界がきておりました。

そこで、東名と並走する形の代替ルートとして考えられたのが新東名です。新東名は、より首都圏〜中京圏の移動に特化した構造で、なるべく直線でカーブや勾配が少なめな設計がされ、それによりいままでよりも快適でスムースな走行を実現しました。

2012年4月に初区間となる御殿場JCT〜三ヶ日JCTが開通。開通距離の162kmは日本の高速道路で一度に開通した最長の距離となっています。これにより、静岡県区間のほとんどへ新東名を経由して移動が可能になりました。

さらに、2016年2月には浜松いなさJCT〜豊田東JCTが開通、静岡県東部の御殿場から愛知県の豊田まで新東名一本で行けるようになりました。豊田東JCTは、伊勢湾岸自動車道(以下 伊勢湾岸道)や東海環状自動車道と接続しているため、その先の地域へのアクセスにもつながっています。

新東名は神奈川県部分も、徐々に開通区間を延ばしており、あとは神奈川県と静岡県の県境部分が開通すれば全線開通となります。

【新名神】中京圏〜関西圏の移動がより便利に

お出かけがさらに便利に快適に! 近年新たに開通した高速道路をまとめました【高速道路開通情報】

東名に続いて、日本初の高速道路である名神高速道路(以下 名神)も交通の限界が深刻となり、代替ルートが必要だという意見がで始めました。そこで誕生したのが、新名神高速道路(以下 新名神)です。

首都圏〜中京圏〜関西圏の移動は、日本の交通の肝であり、これまでは東名〜名神が主流ルートでしたが、新東名と新名神の開通により東名〜新東名〜伊勢湾岸道〜新名神〜名神へと変わっていきました。

新名神は、初区間開通が当時名神の支線として開通し、後に新名神に編入される2005年3月の草津JCT〜草津田上ICで、本格的な初区間は2008年2月の亀山JCT〜草津田上ICと新東名より一足早い開通でした。

その後、徐々に開通区間を延ばしていき、2018年3月に川西IC〜神戸JCTが開通しました。これにより、関西圏でも特に渋滞の激しい地域として有名な、中国自動車道の宝塚トンネル付近を経由しないルートを選択できるようになり、大阪以西の移動がよりスムースになりました。

さらに2019年3月に新四日市JCT〜亀山西JCTが開通したことにより、伊勢湾岸道から直接接続できるようになり、中京圏〜関西圏の移動がより向上しました。

新名神もまだ未開通部分があり、未開通区間は名神や京滋バイパスを利用して移動しているのが現状のため、開通すればさらに交通の便が格段によくなります。

【外環道】千葉県部分が開通し、埼玉〜千葉の移動が可能に

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東京外環自動車道(以下 外環道)は、東京都心より約15kmの圏域を環状線で結ぶ高速道路です。都心郊外から郊外への移動に大変便利な路線となっています。

また、外環道首都圏を起点とする主要路線との接続も担っており、東北自動車道(以下 東北道)や常磐自動車道(以下 常磐道)など、外環道との分岐点が起点となっている路線もいくつかあります。

そんな外環道は、1992年11月に初区間が開通し1994年3月に関越自動車道(以下 関越道)と接続され、しばらくは関越道・東北道・常磐道との接続の運用が続きます。

そして、2018年6月部分に三郷南IC〜高谷JCTのいわゆる千葉県部分が開通します。これにより、京葉道路や東関東自動車道とも接続されただけでなく、これまで交通量の多い首都高を経由していた埼玉〜千葉の移動が、外環道でできるようになりました。

外環道の千葉県部分開通は、沿道の方のみに関わらず、たとえば長距離ドライブの際に首都圏を通る際でも、迂回ルートとして大いに活用できるため、開通の効果はかなり高くなっています。

【圏央道】近年の開通により中央道、東名と接続

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外環道のさらに外側の郊外を環状線で結ぶ圏央道も、近年開通した利便性バツグンの高速道路です。個人的にも、圏央道にはかなりお世話になっており、さまざまなところへのアクセスにかかせない路線となっています。

1996年3月の初区間開通を皮切りに徐々に開通区間を延ばしていきましたが、一番大きいのが2014年6月の相模原愛川IC〜高尾山IC開通により、東名と中央自動車道(以下 中央道)が接続されたことではないでしょうか。

首都圏〜中京圏の高速道路ルートとしては、昔から東名と中央道が存在していましたが、経由地でお互いを接続する高速道路がほぼない状態でした。それが、圏央道が接続されたことにより接続され、相互関係がめざましく強化されたのです。

さらに、相模原愛川IC〜高尾山ICの開通により東名〜関越道も接続され、2015年10月には桶川北本IC〜白岡菖蒲ICの開通により、東名〜中央道〜関越道〜東北道が圏央道1本でつながることになりました。

首都圏起点の各主要路線間を首都高を利用せずに移動できる圏央道は、開通後多くの方々に影響を与えた路線なのです。

新しい高速道路の開通に伴う大事なこと

お出かけがさらに便利に快適に! 近年新たに開通した高速道路をまとめました【高速道路開通情報】

その他、北関東自動車道や舞鶴若狭自動車道なんかも、ここ1年で全線開通した高速道路で、起点と終点が各主要高速道路に接続されているために、重要度の高い路線となっています。

新しい高速道路の開通により、これまでの交通状況は一気に変化するため、各地をドライブするのには、とてもありがたいことです。また、自分で行ける範囲の地域に新しい高速道路が開通した暁には、なるべく早めに走行してみて利便性や走行しやすさ、注意点などを感覚的に感じとることも大事なことです。

つねに交通関係のニュースをチェックすると同時に、NEXCO各社のホームページには近年開通した高速道路と区間が公表されているので、合わせてチェックすると、より高速道路について知識が深まるでしょう。

ぜひ、みなさんのドライブがより活性化されるように、近年開通した高速道路を積極的に活用していただければと思います。

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