会計事務所の未来を描く!2つの大型イベントをレポート
(画像=プロパートナーONLINE)

2022年10月に行われた2つのイベント。
13日(木)、14日(金)に開催された『会計事務所博覧会2022』(主催/株式会社ゼイカイ)は、
3年ぶりのリアル開催で1,000名超が来場。
20日(木)にオンラインで開催された『士業サミット2022』(主催/株式会社マネーフォワード)では、
クラウドサービスを活かした経営課題の解決に取り組む士業事務所の表彰が行われました。


『会計事務所博覧会2022』
豪華講師陣が登壇!新時代をリードする税理士が集結

〔イベント概要〕
会計事務所博覧会2022
開催日:10月13日(木)14日(金)
会場:東京都産業貿易センター浜松町館5階展示室

株式会社ゼイカイが主催する『会計事務所博覧会』。
2022年は10月13日(木)、14日(金)に開催されました。
2020年からはコロナ禍によりオンライン開催となっていましたが、
3年ぶりのリアル開催となる今回は、
会場を秋葉原から浜松町に移してパワーアップ!
全国から、のべ1,000名以上が参加しました。

会場では、2日間で15のセミナーが開催されたほか、
35社の協賛企業がブースを出展。
また、初の試みとして、IT税理士による相談会やDX会計事務所の展示など、
リアル開催ならではの企画も実施。
デジタル化が進む時代に会計事務所はどう対応するべきか、
士業、企業の最新情報が集結したイベントとなりました。

会計事務所の未来を描く!2つの大型イベントをレポート
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セミナーは、対応が迫られる電帳法・インボイスをテーマにしたものが多数行われました。
なかでも多くの参加者が聴講したのは、デジタル庁企画調整官の加藤博之氏と、
デジタルインボイス推進協議会代表幹事法人であり、
弥生株式会社代表取締役社長の岡本浩一郎氏による講演。
日本で紙の請求書文化が浸透してきた背景を踏まえたうえで、
デジタルインボイスを実現する「Peppol」(ペポル)や、
紙ではなくデジタルを前提とした業務のあり方への変化などが
わかりやすく解説されました。

また、中小企業の対応の遅れを受け、
「デジタルインボイスはバックオフィスをデジタル化する良い機会となる。
会計事務所が顧問先にしっかり説明し、
対応を促すことが必要」と呼びかけていました。

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そして、イベントの最後を飾ったのは、会計業界の若きリーダーたちによるセミナー。
登壇したのは、アイユーコンサルティンググループの岩永悠氏、
グロースリンク税理士法人の鶴田幸久氏、
税理士法人アーリークロスの小西慎太郎氏。
モデレーターを株式会社古田土経営の飯島彰仁氏が務めました。
岩永氏、鶴田氏、小西氏の3名には、
●自身が30〜40代
●職員の平均年齢が34歳
●事務所を100名超の規模に拡大させた
という共通点があります。
「若い職員が多いからこそ、トップのやりたいことについてきてくれる」
と口を揃える3名が、
「どういった営業チャネルを開拓してきたか?」
「職員やマネジメント層をどう育成しているか?」
「今後、どのような成長を考えているか?」
など、経営者としての『思考と展開』を語り合いました。

会計事務所の未来を描く!2つの大型イベントをレポート
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また会場内に設置されたブースには、会計ソフト、業務管理ソフト、
RPA、マーケティング、採用など、協賛企業の展示がズラリと並びました。
インボイスをはじめ、早急なデジタル対応が求められていることもあり、
参加者は各企業の説明に熱心に耳を傾けていました。

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『士業サミット2022』
デジタル活用で、士業とともに「新しい当たり前」をつくる

〔イベント概要〕
士業サミット2022
開催日:10月20日(木)
開催方法:オンライン配信

2022年10月20日(木)に、株式会社マネーフォワード主催
『士業サミット2022』が開催されました。
2022年のマネーフォワードの取り組みや、
10年後を見据えた会計事務所の戦略についてなど、5つのセッションを実施。
そして、中小企業へのクラウドサービス普及に貢献した事務所に贈られる
「Money Forward Cloud Award 2022」の表彰式が行われました。

サミットの冒頭には、株式会社マネーフォワード・代表取締役社長CEOの辻 庸介氏が登壇。
創業10周年を迎えた2022年は、社員が1.8倍に増加し、
国内の大規模事務所への導入が加速したこと、
クラウドインボイスをはじめ167の新しい機能をリリースしたことなど、
1年間の取り組みを振り返りました。

会計事務所の未来を描く!2つの大型イベントをレポート
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また、これからの展望について、
「士業業界とともに、デジタルを武器に新しい当たり前をつくり、
中小企業の成長に貢献していきたい」と語りました。
具体的には、「マネーフォワード クラウド」などの
バックオフィスSaaSを通じて得たデータを活用し、
「マネーフォワード Pay for Business」で提供しているプリペイドカード
「マネーフォワード ビジネスカード」をはじめ、
業務効率化にとどまらない新たなFintechサービスの提供を
していきたいとの方針を伝えました。
また、三菱UFJ銀行と合弁で設立した株式会社Biz forwardでは、
中小企業の資金繰り改善サービスをリリースしています。

「次の10年を見据えた会計事務所の経営と事業・組織戦略」
をテーマにしたディスカッションには、
かがやき税理士法人 社員税理士・新宿オフィス所長の内山俊輔氏と、
税理士法人末松会計事務所 代表社員の末松和真氏が登壇。
10年後の未来に向けて、士業同士の連携強化や、
若い世代が士業業界に魅力を感じてくれるような
組織づくりの重要性ついて語りました。

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「Money Forward Cloud Award 2022」では、
所内のバックオフィス業務促進や、
顧問先と連携したクラウド化などに成功した7事務所を表彰。
2カ月足らずで200社以上の顧問先を既存システムからクラウド会計に転換した事例や、
全国で最もクラウドを活用した事例など、成長事務所の取り組みが公開されました。

〔Money Forward Cloud Award 2022 受賞事務所〕
●ルーキーCHALLENGE賞
山本総合会計事務所

●所内オペレーション改革CHALLENGE賞
ベイヒルズ税理士法人

●経営アドバイザリーCHALLENGE賞
G.S.ブレインズ税理士法人

●クラウドマスターCHALLENGE賞
税理士法人末松会計事務所

●HR部門改革CHALLENGE賞
社会保険労務士法人とうかい

●バックオフィス改革CHALLENGE賞
Seven Rich会計事務所

●BizBASE 特別賞
伊藤会計事務所

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