「影響力のあるテクノロジー」の開発を目標に掲げ、2018年にイスラエルで設立された「Hilma」。障がいを持つ人々の支援や若者の技術リーダーシップスキル育成を行い、より良い社会づくりのテクノロジーを開発しています。

Hilamのロゴの写真です。
(画像=Hilamのロゴの写真です。)

病院と患者の両者を助けるアプリHospikol

今回ご紹介するのは、入院患者用の呼び出しボタンアプリHospikol(ホスピコル)です。

多くの病院では、ボタンを押すとナースセンターに通知される、シンプルな呼び出しボタンを導入しています。しかし、呼び出し音が騒音でかき消されることや、どの患者が緊急事態で、どの患者がただお腹が空いているだけなのか見分けることができないといった問題点があります。そこで登場するのがHospikolのアプリ。Hospikolでは、患者の担当看護師に直接連絡を取ることができるため、看護師のストレスを軽減しながら、患者の危機を救うことができるのです。

点滴を繋いだ女性がスマホでHospikolを開き、笑顔でこちらを向いている写真です。
(画像=点滴を繋いだ女性がスマホでHospikolを開き、笑顔でこちらを向いている写真です。)

患者の状態に応じた通知が可能

Hospikolのアプリには、非常事態の際に担当看護師と通話ができる緊急ボタンが備えられています。また患者の症状のレベルを追跡機能や、フォローアップの治療が必要な際のリマインダー機能なども備えられているため、看護師は適切な器具を事前に準備して持参したり、治療記録を残すことができるのです。

パーソナライズされたケア

ボタンを押すとナースセンターに通知が行く従来のナースコールでは、全ての看護師に対してナースコールがかかってきていました。しかしHospikolのアプリでは、患者が必要としている特定の看護師にのみナースコールがかかるため、看護師は具体的にどの患者が助けを必要としているのか認識できます。

また、患者側はいつ看護師が通知を確認したかがわかり、自分の置かれた状況が理解できるため安心感につながります。さらにHospikolでは多言語対応のため、看護師と患者の間に生じる言語の壁を乗り越えることも可能です。

Hospikolアプリが役立つのは、入院中だけではありません。退院した後もカルテが記録されており、入院中のフィードバックが提供されます。

スマホをベッドの上で操作する女性の写真です。
(画像=スマホをベッドの上で操作する女性の写真です。)

これらの機能以外にも、アプリを介してかけられた院内全てのナースコールを追跡できる、統括管理システムがあります。収集された情報は、病床や病室の管理だけでなく、レポートや統計制作にも利用可能です。

開発者からのメッセージ

現在、イスラエルの医療機関でのみ使用されているHospikolですが、HilmaはHospikolのパイロットプログラムを日本の医療機関で行いたいと考えています。

スマホを持っている女性の写真です。
(画像=スマホを持っている女性の写真です。)

Hilmaは日本の医療機関における技術開発パートナーを募集しています。

興味がある方はISRAERUまでお問い合わせください。