独占インタビュー|インバル・ラヴィ(Woah Edutainment 創設者)


ISRAERU
(画像=ISRAERU)

世界的にハイテク産業における男女比率は男性が圧倒的に多く、幹部の大多数は男性です。インバル・ラヴィ氏(以下、インバル氏)は、グローバルマーケティングカンパニーのWebpalsの元CEOであり、AIによる機械学習機能を利用してダンス学習アプリを提供するスタートアップ企業Woah Edutainmentの共同創設者兼起業家として、ハイテク業界でキャリアを積んできました。現在、インバル氏などの女性リーダーがハイテク企業の取締役に就任するなど、少しずつ業界内に変化が起こっています。

インバル・ラヴィ氏
(画像=インバル・ラヴィ氏)

キャリアのあらゆる段階で、インバル氏は次のステップに進めるように、彼女自身の経験や学びをフルに活用してきました。ハイテク業界のデータサイエンティストとしてキャリアをスタートした彼女は、徐々に多くの責任や役割を引き受け、最終的にマーケティングのリーディングカンパニーであるWebpalsのCEOとしての地位を確立します。会社のリーダーとして、彼女はその業績を4倍にし、チームをイスラエル、米国、韓国に拡げ、400人以上の従業員を雇うまでに成長させました。

今から1年半ほど前、インバル氏はWebpalsを離れ、WoahEdutainmentを共同設立して更なるキャリアに挑戦することを決ました。今回のインタビューでは、インバル氏のテクノロジー業界での彼女の経験、そして、ビジネスの世界で女性のリーダーになるための貴重なアドバイスをお伝えします。

起業家への道のり

2000年代初め、インバル氏は工学修士のために論文を書いていた際、機械学習の分野を知り、ハイテク業界への関心を深めました。そして数年後、彼女はデータサイエンティストとして初のキャリアをスタートしたのです。

インバル氏は現在、ハイテク業界で15年以上の経験があり、さまざまな役職や役割を経験しながら、一生ものの教訓を学んでいます。

「自分のキャリアを通じて得た全ての経験のおかげで、今日リーダーの役割につくことが出来ました。機械学習に携わった経験は、AIベースの製品と会社を構築するのに役立ち、オンライン消費者マーケティングにおけるキャリアは、マーケティングと顧客体験のデザインに役立ちました。」

Woah Edutainmentが提供するダンス学習
(画像=Woah Edutainmentが提供するダンス学習)

Woah Edutainmentの始まり

Woah EdutainmentのCEOとして働くことで、インバル氏は彼女自身が持つ情熱に気づき、経営を管理することができたと言います。これは、彼女自身のスタートアップとイニシアチブをリードしたいという彼女の願望と相まって、起業家としてのキャリアを開花させました。そして約1年半前、ダンスを学ぶ人々に快適な環境を提供するため、AIを利用した仮想ダンス学習アプリであるWoah Edutainmentを共同設立しました。

「グループでダンスを学んでいる間、多くの人は恥ずかしくて自意識を感じます。また、スタジオで学ぶ場合は、通う時間の問題もあります。Woah Edutainmentのサービスは、人々がいつでもどこでも、周囲の目を気にすることなくダンスを学べる方法を提供しています。」

また、インバル氏は、Woah Edutainmentのサービスについてこう続けます。

「私たちはダンスを学ぶ過程でイノベーションを生み出すことができました。スマートフォンを使用するだけで、プロのダンス講師から直接学ぶときと同じように、視聴者はフィードバックを得ることができ、インタラクティブで視覚的な方法でダンスを学ぶことができるのです。」

インバル氏にとって最初のスタートアップであるWoah Edutainmentで起業家としてのキャリアを始めたことについて、次のように語ります。

「スタートアップを共同設立することは、一生に一度の経験でした。すべてをゼロから作成することはとてもやりがいがあります。会社は基本的に赤ちゃんのようなものです。」

ビジネスを管理することは、必ずしも困難がないわけではありません。会社運営にあたり、迅速な思考と行動が必要とされるシーンもあったそうです。

「会社の半分はドイツにあり、残りの半分はイスラエルにありますが、パンデミックにより私たちのオフィスは直接会うことができませんでした。オンラインでの協働作業が当たり前になり、毎日の電話によるコミュニケーションが不可欠になりましたが、私たちの最大の強みであるチームワークを通じて、これを克服することができました。」

国連の女性地位委員会でスピーチをするインバル氏
(画像=国連の女性地位委員会でスピーチをするインバル氏)

ロールモデルとして女性のエンパワーメントに貢献

成功した起業家および実業家として、インバル氏はYahoo Financeによってトップ10のロールモデル女性エグゼクティブの1人に選ばれました。またWomen World Awardsより今年の女性エグゼクティブのブロンズの称号を受け取り、国連委員会で特集スピーカーを務めました。

「男性と女性の幹部の数の違いは非常に大きいので、次の世代の女性を教育し、奨励することによって、男女比率を是正したいと思います。」

インバル氏は、彼女自身のスピーチと教育を通して世界中の女性に力を与え続けており、特に若い世代の女性に向けて、アドバイスを提供しています。

「どんな称号を得たとしても、夢がなければ達成することは何もありません。大きな夢を描くことで、自分のペースで一歩一歩進んでいく、想像できる道があります。」

また、インバル氏はこう続けます。

「世界中の女性に野望を持つことの大切さを伝えながら刺激を与え、支援できることは非常に光栄です。」

まずは大きな夢を描くことから インバル氏は、大きな夢を描くという彼女自身のアドバイスに従い、将来、自身の会社に大きな期待を寄せています。

「Woah Edutainmentを世界最大級のダンススタジオに成長させたいです。私たちはすでに多くの人々にとってのダンス学習をとても身近なものにしてきました。今後もダンスの喜びをもっと多くの人々に広めたいと思っています。」

夢を描き、一つずつ実現させていくインバル氏と、彼女が運営するスタートアップ企業Woah Edutainmentの今後の活躍と成長に注目です。

Woah Edutainment ウェブサイト
https://www.woah.ai/