日記代わりに、ビジネスに活用、連絡手段のツールとしてなど、様々な目的で利用されているSNS。特にInstagramは、アーティストの作品を網羅したり、最新情報もキャッチ出来たりと、アートが好きな人にはぴったりで便利なツールだ。ANDARTがおすすめする現代アーティストのInstagram 10選(海外編)をお届け。日本編はこちらから。
1)KAWS
目が「××」になった親しみやすいキャラクターやカラフルでポップなグラフィティで、世界的な人気を誇るアメリカのグラフィティ・アーティスト。あまり詳しく知らない人も、2019年、静岡のふもとっぱらキャンプ場に40mの巨大なキャラクター「COMPANION(コンパニオン)」が登場したニュースで見覚えのある人もいるのではないだろうか?現在は,¥、森アーツセンターギャラリーで展覧会「KAWS TOKYO FIRST」が開催中。
2)バンクシー
イギリスを拠点に活動する匿名グラフィティ・アーティスト、バンクシー。人知れずストリートに作品を残していくため、バンクシーのものと思われる作品が発見された際は、正式な公表があるまで警備員を配置したり、シートを貼ったりなどして保護されることも。先日は、新作9点がストリートに登場し話題に。その後、Instagramに制作動画がアップされた。
3)ダミアン・ハースト
動物の死体をホルマリン漬けにしたショッキングな作品で物議を醸してきた、イギリス出身のダミアン・ハースト。他にも本物の昆虫を使用したり、薬をモチーフしたりと過激な作品が多い反面、Instagramでは無邪気な本人の姿を覗くことができる。絵画の制作模様や先日リリースしたNFT作品《The Currency》にひたすらサインするところなど、興味深い動画は必見だ。
4)ジェフ・クーンズ
ポップカルチャーをテーマとして、バルーンアートをスレンレス製で制作した彫刻作品が代表作のアメリカ人アーティスト。他にもウサギや花などのビニール玩具を鏡と一緒に並べた「空気ビニール玩具」や大量生産される掃除機をスタイリッシュにディスプレイした「The New」シリーズなどが人気。写真の彫刻作品《Rabbit》が最も有名とされていて、2019年、クリスティーズオークション(ニューヨーク)で、存命するアーティストとしては史上最高額の約100億円で落札された。
5)ダニエル・アーシャム
アメリカ・オハイオ州出身のダニエル・アーシャムは「フィクションとしての考古学」をテーマに制作する彫刻作品が代表作群。生まれつき色覚異常(色盲)があるため、作品の多くが白や黒で制作されているが、色覚補正メガネなどの発達や周囲のサポートもあり、フルカラーの作品も発表している。2020年ポケットモンスターとのコラボレーションをしたことでも注目を浴びた。
6)JR
フランス出身のJRは、バンクシーのようなスプレーを使うスタイルとは違い、街の壁や建物に写真を貼る「ペースティング」で表現をするストリートアーティスト。写真を通して、紛争や貧困などの問題提起をしている。2012年には、JRの撮影室とプリンターが併設されたトラックが東日本大震災の被災地を巡回し、あらゆる人がアートを鑑賞できるように街中をアートにするプロジェクトを行なった。
7)ジェニー・サビル
ジェニー・サビルは、ダミアン・ハーストらとともに「ヤング・ブリティッシュ・アーティスト(YBAs)」のオリジナルメンバーであるイギリスの画家。大きなキャンバスに女性のヌードを描くことで知られており、2018年には油彩画《Propped》がサザビーズオークションにて約14億円で落札。存命する女性アーティストの過去最高額となった。
8)アモアコ・ボアフォ
ウィーンを拠点に活動をするガーナ出身の画家。、アモアコ・ボアフォが手がけるポートレートの特徴は「指」を使って顔を描いていること。そして、人物の洋服のグラフィックパターンは、ボアフォ自身が撮った壁紙や包装紙などの写真を転写していることだ。Diorのサマー2021メンズコレクションとのコラボレーションも実現し、ファッション界からも注目を集めている。
9)ジェニー・ホルツァー
アメリカ・オハイオ州出身のコンセプチュアル・アーティスト。テキスト(文字)を盛り込んで制作するスタイルが「ワード・アート」と呼ばれている。1990年、第44回ヴェネチア・ビエンナーレで金獅子賞を受賞。電光掲示板や広告を介して政治・資本主義への批判、人権問題などに対するメッセージを発信する「サバイバル」シリーズがよく知られている。
10)デイビット・ホックニー
イギリス出身の画家デイビット・ホックニーは、アンディ・ウォーホルらとともにイギリスのポップ・アートムーブメントを代表する人物の一人。舞台美術や写真、版画など幅広い媒体で表現を追求している。代表作シリーズは「スイミングプール」を描いた絵画。また、いち早くiPadをドローイングツールとして取り入れたことでも知られている。こちらはキュレーターによるアカウント。
ANDARTでは、オークション速報やアートニュースをメルマガでも配信中。無料で最新のアートニュースをキャッチアップできます。この機会にどうぞご登録下さい。
文:ANDART編集部