2020年10月冷凍野菜輸入量/財務省
(画像=2020年10月冷凍野菜輸入量/財務省)

財務省が11月27日発表した2020年10月の通関実績によると、冷凍野菜輸入量は8万5090トンと前年比6.4%減、6カ月連続の前年比マイナスとなった。

減少率は縮小傾向にあるものの、コロナ禍による需要低迷が響いている。金額ベースでは10.9%減となり、平均キロ単価は175.9円で、前年比4.9%安と3カ月連続で下落。大多数の品目の単価が前年を下回った。中国産は合計4万2094トンで0.1%増。微増ながら数量は2カ月連続で前年を上回った。

輸入品目別に見ると、ポテトは4.5%減と前年2桁減の反動影響もあり、前月までの2桁減からは減速が緩んだ。トップシェアの米国が1.7%増で7カ月ぶりのプラス。カナダは54.8%減で9カ月連続マイナスとなった。欧州はベルギーが7.9%減と2カ月ぶりに再びマイナスに転じた。オランダは20.7%減で4カ月連続のマイナス。中国は18.3%増と2カ月連続でプラスとなった。平均単価は136.9円で前年比2.6%下落した。

枝豆は23.1%減と落ち込んだ。6カ月連続のマイナス。トップシェアの台湾は17.6%減、中国は40.0%減、ともに6カ月連続のマイナスとなった。タイも8.2%減と3カ月連続のマイナスとなった。

ブロッコリーは12.6%減と4カ月連続のマイナス。中国は11.5%減と再び前年比マイナスに転じた。エクアドルは15.8%減と3カ月連続のマイナスとなった。

ほうれん草は6.9%減と3カ月ぶりのマイナスとなった。中国が4.0%減と3カ月ぶりのマイナス。前月伸長した、台湾(24.9%減)、イタリア(当月実績なし)が大幅減となった。

コーンは22.2%減と4カ月連続のマイナス。トップシェアの米国が24.0%減と4カ月連続のマイナス、2位のタイは前年並みながら4カ月ぶりのプラス。一方、中国は10.9%増と3カ月連続の大幅増となった。増加基調にあったハンガリーは39.0%減とマイナスに転じた。

インゲンは3.2%増と5カ月ぶりに前年を上回った。首位の中国が12.0%増、2位のタイは15.2%減と前月に続き大幅減となった。

混合野菜は4.1%増と3カ月連続のプラス。混合野菜の6割を占める中国が26.2%増と伸長、3カ月連続のプラスとなった。米国は26.9%減と2カ月連続マイナス、ニュージーランドも28.1%減で2カ月連続マイナスとなった。メキシコが3.3倍と伸長している。さといもが18.8%増と伸長している。中国がほぼ100%だが、インドネシアからの搬入も堅調。

〈冷食日報2020年11月30日付〉