丸紅株式会社(8002)は、LGM Financial Services Inc.グループ(カナダ、以下:LGM社)に出資参画し、同社を子会社化した。
丸紅は、国内外のネットワークを通じて、ライフスタイル、食料・アグリ、金属、エネルギー・化学品、電力・インフラサービス、金融・リース・不動産、エアロスペース・モビリティ、情報ソリューション、次世代事業開発、次世代コーポレートディベロップメント、その他の広範な分野において、輸出入(外国間取引を含む)及び国内取引のほか、各種サービス業務、内外事業投資や資源開発等の事業活動を多角的に展開している。
LGM社は、カナダで自動車向け延長保証商品の企画・販売、保証請求処理サービスを提供している。
背景・目的
カナダでは、車検制度が日本と比べ簡易的なため車両の整備・故障リスクが大きく、自動車購入者の約4割が延長保証に加入している。
自動車延長保証は、人々の生活に欠かせない自動車の長期使用・保有を支える商品であり、その市場は、人口増加に伴う車両保有台数の増加、車両のライフサイクル・保有期間の長期化、自動車の高性能化に伴う修理費用の高額化などを背景とした加入率の上昇により、2030年までに年間平均10%前後の成長が見込まれる。
丸紅は、中期経営戦略GC2027において、「成長領域×高付加価値×拡張性」を有する戦略プラットフォーム型事業に注力している。
北米モビリティ事業においては、モビリティ事業全領域をカバーするフリートマネジメント領域で2024年にフリートマネジメント事業最大手の米国Wheels社に出資参画しているほか、自動車アフターマーケット領域では、米国で自動車アフターパーツ販売事業を展開し、延長保証会社向けのオンライン部品販売事業を買収するなど、事業を拡大してきた。
本出資は、成長が見込まれるカナダの自動車延長保証市場への参入となる。
丸紅の培った北米モビリティ事業の知見・実績に、LGM社の先進的なテクノロジーを掛け合わせることで、付加価値の高いサービスの提供を目指す。