株式会社ゼンリン(9474)は、2025年7月1日付で、株式会社アーバンエックステクノロジーズ(東京都中央区)の株式を取得し、連結子会社化した。
ゼンリンは、保有する膨大な地図情報データベースを活用し、自治体やあらゆる業界向けに、社会課題やビジネス課題解決を支援するソリューションサービスを提供している。
アーバンエックステクノロジーズは、自治体・企業のインフラ管理者向けに、AIを活用した道路等の点検を効率化するサービスを展開、その技術は、国土交通省の「点検支援技術性能カタログ」(※)にも掲載されている。
背景・目的
近年、道路(舗装、橋梁、トンネル等)、河川、下水道をはじめとする社会資本の老朽化が全国的な社会問題として顕在化している中、各自治体における土木職員数は減少傾向にあり、業務の効率化およびDXの推進が急務となっている。
本件M&Aにより、インフラ管理を行う全国の自治体・企業の業務効率化に貢献するソリューションの提供を強力に推進する狙い。
ゼンリンの保有する情報収集ノウハウや膨大なデータと、アーバンエックステクノロジーズの保有するAI技術を掛け合わせることで、インフラ管理をはじめとした新たなソリューションサービスを開発し、社会課題の解決およびDXに貢献するとともに、収益拡大を図る。
(※)点検支援技術性能カタログ:道路構造物等の社会インフラ点検の効率化・高度化を推進するため、点検に活用可能な技術をカタログ形式でとりまとめたもの。受発注者が、同カタログを参照することにより、点検への新技術の導入・活用を促進するもの。