ユニチカ株式会社(3103)は、連結子会社が営む一部の事業および株式について、シキボウ株式会社(3109)との間で譲渡等に向けた基本合意書を締結することを決定した。

対象は、ユニチカトレーディング株式会社(大阪市中央区、以下:UTC)、UNITIKA(BEIJING)TRAIDING CO.,LTD(ユニチカ(北京)貿易有限公司、中国北京市、以下:U北京)、UNITIKA TRADING VIETNAM CO.,LTD(ベトナム・ハノイ、以下:UTCベトナム)が営む一部の事業、およびPT.UNITIKA TRADING INDONESIA(インドネシア・ジャカルタ、以下:UTCインドネシア)の株式。

ユニチカは、2024年11月28日付で「株式会社地域経済活性化支援機構による再生支援決定、第三者割当によるC種種類株式の発行、定款の一部変更、自己株式の取得及び自己株式の消却、資本金及び資本準備金の額の減少、並びに親会社及び主要株主である筆頭株主異動等に関するお知らせ」を公表しており、構造改革の対象となる事業については、他社への事業譲渡や生産移管等に向けて、当該事業の特性等を考慮し複数の相手先との協議を進めていた。

ユニチカは、高分子事業・機能資材事業・繊維事業を行っている。 シキボウは、各種繊維工業品の製造、加工および販売を行っている。

背景・目的

本件の当該譲渡対象事業は、一部ではあるが、UTCの全体として収益が低迷する中、官需ユニフォーム事業を中心に、ここ数年売上げ増加傾向にあり、当該部門は付加価値の維持、向上が期待できる事業である。

シキボウとは、これまでもUTCとの間で製品開発、生地の生産・販売で協業し繊維事業で包括的な連携をし、相互に親和性を高めた取り組みも行ってきた経緯がある。

今後も事業規模の拡大と効率化、技術力・開発力の向上、販売チャネルの拡大とブランド力の向上、人材交流等の点でシナジー効果が期待できること、また、当該事業に関し雇用も含め全体での承継を前提とした内容であることなどを総合的に勘案し、同社への事業譲渡が最適との判断に至った。