雪印メグミルクは、「10月11日は『とってもいい朝食の日』 『6Pチーズ』からはじめる朝の新習慣発表会」を10月7日に開催した。発表会では、子育て家庭の多くが抱えている、平日の朝食に関する悩みを解決するため、記念日を制定し、脳科学者 瀧靖之氏や管理栄養士 古谷彰子氏が監修した「親子のドタバタ朝食を救う3か条」や実際の子育て家庭で実施した実証実験動画を発表した。また、お笑い芸人で3児の母である横澤夏子さんをゲストに迎え、横澤夏子さんが抱える忙しい朝のお悩み相談や「とってもいい朝食診断」を含めたトークセッションを実施。平日のドタバタ朝食に悩んでいる子育て家庭に向けた朝の時間に取り入れたいポイントについても専門家が解説した。
同イベントでは、はじめに雪印メグミルク 取締役常務執行役員 稲葉聡氏と乳食品事業部長 加藤光一郎氏が登壇し、今年70周年を迎える「6Pチーズ」の歴史や中期経営計画について発表した。
稲葉氏は、「雪印メグミルクグループは中期経営計画2025において、新たな成長のタネづくり・基盤活用による物量の拡大・国内酪農生産基盤の強化・支援の3つの柱を掲げている。またその実現に向けた6つの戦略の1つとしてチーズの徹底拡大を推進しており、2030年チーズ売上高1000億円に取り組んでいる。これからも“乳”の持つ可能性に挑み続け、新たな食シーン、新たな選択肢の提案を通じて、消費者の豊かな生活および食の持続性に貢献していく」と訴えた。
加藤氏は、「今年9月、当社のロングセラー商品のひとつである『6Pチーズ』が発売70周年を迎えた。1954年の発売以来、多くの人々に愛され続け、現在においてもチーズ市場No.1の売り上げを誇っている。直近では70周年を記念した新商品『6Pチーズ 酪農大地の恵み』を発売、7種類のラインアップを展開している。チーズの徹底拡大に向け、今後も消費者の抱える課題に対して、商品個々に深堀りして考え、顧客視点でのベネフィットに変換して提案する」と力強く語った。
雪印メグミルク 乳食品事業部 チーズグループ 沖川哲也氏が登壇し、記念日制定の背景や、2組の子育て家庭で実施した実証実験の結果を発表した。
沖川氏は、「当社は、忙しい子育て世代の朝食を応援するため、『とっても(10)いい(11)朝食』を考えるきっかけとして、10月11日を『とってもいい朝食の日』と制定した。子どもが意欲的に食べてくれること、手軽に栄養をプラスできること、親子の会話が活性化することで、忙しい子育て家庭の朝食を救いたい、そんな想いが込められている」と、「とってもいい朝食の日」を制定した経緯について語る。
「当社は、全国の3歳~小学校低学年の子を持つ母親800名を対象に、子育て朝食に関する調査を実施した。その結果、約8割近くが平日の子育て朝食を負担に感じていることが明らかになった。負担の内容をみると、『忙しく準備する時間が十分にない』が1位、2位『子どもが朝食を食べるのに時間がかかる』、3位『子どもが集中して食べてくれない』と、子どもの意欲に関わる項目が上位にランクインした」という。「また、『満足のいく品数を用意することが難しい』と回答した人が約9割にのぼり、平日の朝食メニューが『パンだけ』の日が週2日以上の家庭が約6割にのぼることが明らかとなった。『パンだけ』朝食に対しては、8割近くが『栄養に偏りがある』というイメージを持つこともわかり、忙しさの中で理想と現実にギャップがある様子もうかがえる」と指摘する。「食事中の会話についても、平日子どもと笑顔で会話する時間は5分未満が8割近く、子どもともっと会話したいと思うと回答した人は7割近くで、子育て家庭の多くが子育て朝食に悩みがあることがわかる結果となった」と調査結果について発表した。
「そして、2組の子育て家庭を対象に、『6Pチーズ』がある朝とない朝の様子を比較し、『6Pチーズ』が朝食にどのような変化をもたらすかを検証した。実証実験の結果、A家族は40秒から4秒へ、B家族は30秒から1秒へと、席についてから朝食に手を付けるまでの時間が大幅に減少した」と実証実験の結果について報告した。
脳科学者の瀧氏は、「子どもに『役割が与えられたこと』によって、子どもは大きな喜びや信頼を感じ、成功体験として記憶される。それが次の成功体験を作り出す原動力となり、脳の前頭前野などが刺激され、自己肯定感が高まるといわれている。また、親しみやすい丸い箱に入っている点も、子どもが手に取りやすく、配りやすいポイントだったと考えられる」とコメントしていた。
管理栄養士の古谷氏は、「忙しい朝でも手軽に出せる、パン・チーズ・トマトの組み合わせ『パチト』は栄養バランスも整ったメニュー。食事では3大栄養素をバランスよくとることが重要で、手軽にたんぱく質をとれるチーズは朝食におすすめ。さらに、朝食には体内時計を整える役割もあるため、時間栄養学の観点からも毎日しっかり朝食をとることが重要となる」とコメントしていた。
「実証実験の結果、実験を行った2つの家庭で約6分以上会話の時間が増加した」と沖川氏。脳科学者の瀧氏は、「家族と一緒に朝食をとることで朝食を『とても楽しい』と感じ、意欲が高まったことを示していると考えられる。また、家族との会話の時間も積極的な食事への参加を促す要因の1つ。実験の結果、2つの家庭で笑顔の数が大幅に増加したことも明らかになっている。家族そろって食事をすることで、子どものうれしいという感情が笑顔を増やし、子どもの発話も増えたことが考えられる」とコメントしていた。
また、多くの子育て家庭が抱えている朝食の悩みを解決するため、脳科学者 瀧氏と管理栄養士 古谷氏に監修をしてもらい、「親子のドタバタ朝食を救う3か条」を制定。イベントで発表した。
「押さえておきたいポイントは、『やる気』『手軽』『会話』の3つ。まず、朝の準備の中で子どもに役割を与え、子どもが食べたくなる食材を用意することで、食事への意欲を高め、やる気を引き出してほしい。次に、忙しい朝は“出すだけ食材”を活用して、手軽に栄養バランスを整えてほしい。そして、色や形、分けて食べることをきっかけに、親子でたくさん会話をすることも、忙しい朝のドタバタを和らげるポイントとなる」と「親子のドタバタ朝食を救う3か条」について解説した。
続いて、お笑い芸人 横澤夏子さん、脳科学者 瀧氏、管理栄養士 古谷氏による、平日のドタバタ朝食に関するトークセッションを実施した。
お笑い芸人としても活躍し、3人の子どもの母としても大忙しの横澤夏子さんは、「今4歳、3歳、1歳の娘がいるのだが、夫と力を合わせてなんとか綱渡り状態でやっている。毎日、今日も仕事に来られてよかったと思っている」と語った。
また、「長女が起きるとプリンセスのドレスに着替えたがる」「うちは日曜日にツメを切る習慣があるのだが、昨日忘れてしまい、今朝4人合わせて80本のツメを切った。ネイリストさんみたいですごく大変だった」など、自身のユニークな朝のドタバタ時間についても話していた。
横澤夏子さんのドタバタ朝食悩みを解決するべく、質問に専門家が回答した。「子どもたちが朝グズグズして、全然朝ごはんを食べてくれない。どうしたらいいか」という質問については、「体には1日のリズムを整える体内時計があり、毎日リセットする必要がある。リセットが行われてから、およそ14時間程度で眠くなるホルモンができるため、自然と眠くなるリズムができる。またリセットには光・運動・朝食のトリプル刺激が効果的といわれており、その中でも朝食は親子で手軽に調整しやすい刺激となる。夕食をたくさん食べてしまうと、体内時計がうしろにずれ、“遅寝遅起き”になってしまうため、夜型になりがちになる。忙しい毎日だと、1日の食事のバランスが2:3:4になってしまいがちだが、理想は4:3:3と朝食にボリュームをおくのがベスト、難しければ、まずは3:3:3と朝食をとる習慣をつくることが重要となる」と管理栄養士・古谷氏が回答してくれた。
子育て朝食のアドバイスをうけて、横澤さんは「朝食の重要性を学んだ。早起きは朝食がポイントなのだとわかった」とコメントしていた。
続いて、10月11日の「とってもいい朝食の日」の記念日制定を記念し、横澤夏子さんが「とってもいい朝食診断」に挑戦した。今回は、とってもいい朝食に向けた〇×クイズを3問用意。脳科学者 瀧氏と管理栄養士 古谷彰子氏が回答を解説した。横澤夏子さんは全問正解し、「とってもいいでしょう!」と診断され、「6Pチーズ」が贈呈された。
横澤夏子さんには、イベントを迎える前に自宅での「6Pチーズ」のある朝食のエピソードを話してもらった。「4歳の長女は1人で『6Pチーズ』をむけるのだが、3歳の次女がむけない姿をみると手伝ってあげることも。『6Pチーズ』は個包装になっているので、お手伝いにもぴったりで、長女はよく配ってくれる。自分だけのチーズという点も嬉しくて、3姉妹も楽しんでいて、今は1歳の子もバクバク食べている。食べた『6Pチーズ』の空き箱は捨てずに積み木のようにとってある」と嬉しそうに語っていた。
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