【経営幹部の中途採用】スキルの「即戦力性」、経験の「具体性」を慎重に見極めて採用可否を判断

ユニコーン・パートナーズ

仲 崇 取締役

2024年に入り、これまで採用を控えていた企業も経営幹部の採用に注力している傾向があります。PEファンドやVCの投資が回復基調にあることも、経営幹部求人増加の一因かと思います。

特に相談いただく求人としては、IPOを視野に入れたCFOポジション、CMOなどマーケティング責任者ポジション、新規顧客(特にエンタープライズ)を開拓できる営業責任者ポジションが多いです。

求人が増加する一方で、採用基準を下げて間口を広げているというわけではありません。求められるスキルや専門性は、より一層「即戦力性」が重視されています。「この方を採用することで、半年~ 1年程度を目安にどのくらいの自社の変化が生まれるのか」と、採用企業は候補者を慎重に見極めて採用可否を判断しています。

面接内のやりとりにおいても「具体性」が求められており、過去の成功失敗体験が、転職後もそのまま活かせるか否かが問われていると感じます。候補者も求人増加により売り手市場を実感しているのか、経営幹部層の転職市場はアクティブ化しています。

一方で、採用されている人材は企業の慎重な採用姿勢も相まって一部の人材に留まっています。特徴としては、「他社でも転用できる経験を有している」、「成功失敗体験をしっかりと言語化できており再現性を感じる」というエピソードを持つ人材が求められています。

このような経営幹部層の転職市場において採用成功のポイントは次の通りです。①経営者や経営幹部自らが採用に積極的である、②候補者との面接プロセスを、「高密度」「高速度」で実行している、③欲しいと思った人材には、イレギュラーな報酬提示も行っている。

上記のように経営者が採用に主体的に関与し、一緒に働きたいと思った候補者には経営者自ら積極的に自社の将来やビジョンを語り、良い条件の提示だけでなく候補者に多くの裁量権を渡せる企業が採用に成功しています。

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