日清紡ホールディングス、ブレーキ事業の一翼を担うTMD社を譲渡へ
(画像=Song_about_summer/stock.adobe.com)

日清紡ホールディングス株式会社(3105)は、ブレーキ事業の一翼を担うTMD Friction Group S.A.(ルクセンブルク、以下TMD社)の全株式を譲渡すると発表した。譲渡先は、AEQUITA SE & Co. KGaA(ドイツ、以下AEQUITA)傘下のAEQH27 S.à.r.l.(ルクセンブルク)。

TMD社の子会社であるTMD Friction Holdings GmbHに対する貸付債権も譲渡の対象となる。尚この取引の実施は、必要な許認可の取得などの手続きが完了することを条件にしている。

日清紡ホールディングスは、無線・通信事業や繊維事業、自動車用ブレーキ摩擦材事業など幅広い事業を展開する事業持株会社。

TMD社は、ブレーキ摩擦材・部品の製造・販売を行っている。

AEQUITAは、ドイツのミュンヘンに本社を置く世界的な産業グループ。

日清紡ホールディングスは、2011年に欧州の大手摩擦材メーカーであるTMD社を加えて、世界トップの市場シェアを獲得した。その後、TMD社は収益力を上げるために事業改革を進めてきたが、地球環境の急変や自動車業界の新課題などの挑戦が続いていた。このような状況下で、TMD社が競争力を保ち成長を続けるには、さらなる抜本的な改革が必要だと結論づけた。

この背景を受け、自動車業界での経験と事業改革のノウハウを持つAEQUITAの傘下で、TMD社の持続的な発展と成長が最良だと判断し、本譲渡の決定に至る。

日清紡ホールディングスは、日清紡ブレーキ株式会社のブレーキ事業を強化し、銅フリー摩擦材の市場シェアを高め、グループの収益基盤の強固を図る。

・今後の予定
株式譲渡日 2023年11月30日

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(提供:日本M&Aセンター

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