「ランニング」は経営者にとってメリットが多い趣味だ。多忙な業務をやり遂げるために疲れにくい身体作りができるし、メンタルのリフレッシュで日々のストレスをうまく解消することもできる。
ランニングはシューズとウェアさえあれば今すぐに始められ気軽に趣味にできるが、「マナー」を守ることは非常に重要だ。ビジネスで成功を収めた経営者であっても、ランニングは素人だ。初心を忘れず、まずはランニングの作法を学ぼう。
目次
ビジネスの「成功者」も、ランニングは「素人」
冒頭触れた通り、まず自分がランニングの素人であることを自覚し、マナーから学ぶことを心がけよう。ランニングは「ただ走るだけのスポーツ」と感じるかもしれないが、実際にはランニングにはさまざまなマナーがある。
それらのマナーを守ることで、ランナー同士がぶつかる事故を未然に防ぐことができるし、ランナー以外のほかの歩行者に迷惑をかけることも少なくなる。一度覚えてしまえば自然と身につくものなので、以下の説明を頭に入れておいてほしい。
特に重要なランニングマナー8選
この記事では特に重要な8つのランニングマナーを紹介する。
1.なるべく人が少ない時間帯を選んで走る
ランニングは私有地などを除けば基本的には「いつでも」「どこでも」できるが、だからといって、多くの人がいて混んでいる道路や場所を走ると、さまざまな人に迷惑をかける。
ゆっくりした速度のランニングといえど、お年寄りや子どもにぶつかればケガをさせる恐れがあるし、いきなり後ろから追い抜いたら相手をびっくりさせてしまう。ランニングをしたいと思う道であっても、その道が混んでいる時間帯は避けよう。
2.歩いている人を優先、子ども連れにも注意
人が少ない時間帯を選んでランニングをしたとしても、街中や住宅地であれば歩いている人は少なからずいる。狭い歩道ですれ違うこともあるが、その場合は必ず歩いている人を優先し、進路を譲ることを心がけよう。
子ども連れにも注意が必要だ。子どもは大人と違い、急に歩く方向を変えることがある。子ども連れとすれ違うときは、スピードを落としたり、普段より距離を置いたりするなどしよう。
3.横一列で走ると通行を妨げるので注意
誰かと一緒に走るときは、ついつい横一例で走ってしまう。その方が会話をしながら走れて楽しいからだ。空間に余裕がある場所なら大きな問題にならないが、狭い通りなら他の通行人や自転車の邪魔になる。
あなたより早い他のランナーの邪魔になるかもしれない。後ろから追い抜きにくくするからだ。
4.見通しの悪い場所ではスピードを落とす
ほかの人との衝突を防ぐためにも、見通しが悪い曲がり角や交差点などでは、走るスピードを落とそう。
5.夜間はライトや蛍光プレートをつけて走る
ランニング中の事故を未然に防ぐことは、自分にとっても他の人に対しても重要なことだ。特に夜間のランニングは注意が必要で、周りに自分の存在を知らせるためのライトや蛍光プレートを身につけたり、明るい色のウェアを着たりして走ろう。
ランニングをする時間が選べるのであれば、夜間に走ることは避けるのも一つの方法だ。
6.「タイム優先」にこだわり過ぎない
ランニングをしていると「タイム」にこだわりたくなるのは分かる。たとえばその日、1キロ6分のペースで走ると決めていたら、人で混んでいる場所でもスピードを落としたくないと感じてしまう。その結果、歩行者との衝突につながることがある。
基本的には、タイムに強くこだわるのは大会だけにし、街中を走る場合などは多少のペースダウンは自分の中で許容するようにしたい。
7.他のランナーにつきまとうような走り方に注意
自分と同じようなペースの人の後ろについて走ると、1人で走るときよりペースを維持しやすく、気持ちの面でも頑張れることが多い。仲間と走るときは後ろにつく走り方でも問題ないが、知らない人の場合はやめよう。相手にとっては決して気持ちがいいものではない。
8.追い越しの際にはできれば声かけを
ランナーによって意見が分かれるところだが、歩行者や他のランナーを後ろから追い抜く際には、簡単なフレーズでいいので声かけをするようにしたい。例えば「すいませ~ん、右側を通りま~す」といった具合だ。追い抜いたあとは「ありがとうございます」ともう一言声をかけてもいいだろう。
ただし、夜道で突然後ろから声をかけるなどしたら、逆に相手を驚かせてしまう。その場合は、声をかけなくてもぶつからないよう、しっかりと他の歩行者との距離をあけるようにしよう。
マナーをしっかり守って走る意識を
世間から「ランナーは邪魔」だと思われたら、公園や散策路などでのランニングが禁止されることもあり得る。間接的にほかのランナーにも悪影響を及ぼさないよう、マナーをしっかり守る意識を持って走ろう。
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文・岡本一道