見た目も引き締まり、ストレス解消にもなり、体力がつくことで自己肯定感も上がる……。経営者にとってロードバイクという趣味はメリットが多い。一方、ビジネスで成功を成し遂げた経営者であっても、ルールやマナーは当然守るべきだ。
目次
ルールやマナーを積極的に学ぼう
事業が軌道に乗ったり、多くの部下を従える立場になったりすると、ついつい態度が大きくなったり、初心を忘れたりしてしまう。もちろん、へりくだりすぎる必要はないが、特に仕事を離れたプライベートでは意識的に謙虚さを忘れないようにしたい。
ゼロから新しい趣味としてロードバイクを始める際も、自分がその分野では素人であることを認識し、ルールやマナーを積極的に学ぶ姿勢で臨みたいものだ。
マナー以前に自転車の「交通ルール」は遵守必須
ロードバイクを始める際にまず学ぶべきは「交通ルール」だ。マナーももちろん重要だが、交通ルールを破るのは明確な違反行為である。
自転車(ロードバイク)は「軽車両」
道路交通法上、車両は「自動車」「原動機付自転車」「軽車両」「その他」に分類され、自転車は「軽車両」に分類されることをまず知っておこう。つまり自転車は「車のなかま」であり、自動車を運転するときと同様、細心の注意を払って走行しなければならない。
車道が原則、左側を通行、歩道は例外、歩行者を優先
警察庁の公式サイトでは「自転車安全利用五則」が紹介されている。2022年11月の交通対策本部で決定されたもので、そのうちの1つ目の規則が「車道が原則、左側を通行。歩道は例外、歩行者を優先」だ。
この規則では、車道と歩道の区別がある道路においては、自転車は原則として車道の左側に寄って走行することが定められている。歩道を通行する場合でも、車道に寄った側を走行し、かつ「徐行」しなければならない。また、歩道に歩行者がいて通行を妨げる可能性がある場合は「一時停止」をする必要がある。
以下、2つ目以降の規則を説明していく。
信号と一時停止を厳守
当然のことではあるが、信号機が設置されている交差点においては、信号が赤から青に変わってから横断しなければならない。また「一時停止」を求められる交差点においては、自動車を運転しているときと同様、必ず一度、停止線前で停止する必要がある。
夜間はライト点灯
夜間にライトを点灯することも当然求められる。警察庁の公式サイトでは、前照灯について「白色または淡黄色で、夜間前方10メートルの距離にある交通上の障害物を確認することができる光度を有するもの」と説明されている。
この基準を満たしていたとしても、点灯しているライトの光が暗く感じたら、違うライトと取り替える方が安全上無難だ。また電池式のライトの場合、走行中に電池が切れて無灯火の状態になることもあるので、注意しよう。
飲酒運転は禁止
自動車と同様、飲酒運転は自転車やロードバイクでも禁止されている。
ヘルメットの着用(努力義務)
ヘルメットの着用は、2023年4月から「努力義務」となった。レース仕様の自転車の場合は普通の自転車よりもスピードが出るため、努力義務ではあるがケガ防止のため必ず着用するようにしたい。
守るべきロードバイクのマナーは?
ルールや規則だけではなく、「マナー」を守ることも大切だ。
スピードは出しすぎない
大前提として、周りに歩行者や自転車がいる場合は、スピードを出しすぎないようにしよう。スピードの出し過ぎは周囲に恐怖感を与えるし、接触事故が起きた際に大事故となる可能性がある。
「あおり運転」は当然御法度
あおり運転は自動車に限ったものではない。ロードバイクでも当然御法度だ。本人があおっているつもりはなくても、相手との距離が近すぎると相手はプレッシャーを感じるものだ。自動車と同様、少し広すぎるぐらいの車間距離を意識したい。
ハンドサインを覚える
ロードバイクには自動車のようにウインカーが搭載されているわけではない。そのため、走行中におけるほかのサイクリストとのコミュニケーションのために「ハンドサイン」を覚えておくと便利だ。
自分から何かを伝えるときはもちろん、相手からハンドサインが送られた際にその意味を理解するためにも一度、本やインターネットを使って座学でしっかりと覚えたい。
車よりも前に出たがらない
ロードバイクは車よりも軽やかに走り始められるため、信号待ちのあと、停車している車より先に前進することは容易だ。しかし、これはあまり褒められた行為ではない。
自動車側の視点に立つと、そのあと、自分の前に出た自転車を追い抜く必要がある。この追い抜き行為は自動車の運転手にとっては神経を使う行為なので、余計なストレスを自動車のドライバーに与えないためにも、交差点では「ゆっくり発進」を心がけたい。
安全に楽しく続けていくために
ルールとマナーを守れば、安全に楽しくロードバイクという趣味を続けられる。しっかりと最初に時間を確保し、それらの知識を身につけるようにしよう。
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文・岡本一道