経営者にとって「健康」であることは重要だ。心身に不調をきたすと、会社の舵取り役としての責任を果たしにくくなってしまう。こうした視点からぜひ経営者におすすめしたい趣味が「釣り」。今回は、「釣り」を趣味にすることで心や身体にどのような良い影響をもたらすのか解説していこう。
目次
経営者は健康が重要! 釣りで心身の休息に
釣りをしたことがない人はピンと来ないかもしれないが、釣りを楽しみ始めると、心身にプラスの効果が出てくることが多い。まず「心」に与える良い影響から紹介していこう。
心の面への良い影響
釣りはメンタルヘルスに良いと言われている。その理由のひとつが、ストレスを減らすことにつながるからだ。釣りをする場所のことを思い浮かべてほしい。海や川といった水辺で釣りをすると自ずと自然の中に身を置くことになり、その自然が心の癒やしにつながるわけだ。
釣りにおける一種の「瞑想効果」がメンタルへのメリットとされることも少なくない。一定の感覚で落ち着いて呼吸し、じっとその場で動かずにいるという状況が、瞑想のようにリラクゼーション効果を生み出してくれる。
釣りを通じて自己肯定感の高まりを感じる人も多い。釣りを始めたばかりのときは誰しも初心者だが、釣り方そのもののスキルが向上し、道具の選び方などについても知識が増えるにつれ、自らの成長を実感できる。ビジネスにおいては、自分の選択を信じ続けることがときに大きな成功の原動力となり、自己肯定感を高めておくに越したことはない。
体の面への良い影響
では一方で、フィジカル(身体)にはどういったプラス効果があるだろうか。
最も強調したい点が「バランス感覚」が高まることだ。特に海釣りでは、揺れる船の上でかかった魚と駆け引きをしなければならず、身体の重心をうまくコントロールできるように体幹が鍛えられやすい。
適度にのんびりできる釣りの方法は?
釣りと一言で言っても、狙う魚によって慌ただしい時間ばかりを過ごすパターンもあれば、適度にのんびりと楽しめるパターンもある。経営者としての普段の疲れも癒やしつつ釣りを楽しみたいのなら、できれば後者のパターンを選択したい。
海釣りの場合
海沿いから竿を投げる海釣りの場合は、置き竿で放置する「ぶっこみ釣り」がおすすめだ。仕掛けを投げたあと放っておくだけで、大物が釣れることがある。
川釣りの場合
川釣りでは、ツールを使わずに魚を釣る「ウキ釣り」がのんびりと釣りを楽しめておすすめだ。ウキの反応をみながらうまくタイミングを合わせて釣っていくスタイルだ。
船釣りの場合
船釣りの場合、ツアーや体験コースなどが豊富に用意されていることもあり、のんびりと釣りを楽しめるプランを選べばいい。直接船をチャーターする場合は、船長にのんびりと釣りを楽しめるポイントなどを聞いてみるといい。
道具にこだわる楽しみ
経営者の場合、一般の会社勤めの人よりもお金に余裕があることが多いが、この点は釣りにとっては結構重要な要素となっている。
釣り道具はピンからキリまでさまざまあり、釣り竿から魚を掴むグリップ、クーラーボックスまで、お金をかければ道具に徹底的にこだわることができる。
釣りで注意すべき「コンプライアンス」
釣りはルールやマナーを守れば、経営者にとってはうってつけの趣味だ。しかし、ひとたびルールやマナーを破ってしまうと、最悪の場合は逮捕、もしくは自分が経営する企業の悪評につながるケースもあるため、注意が必要だ。
法律・ルールをきちんと守る
魚の種類によっては、許可を得ずに釣ると漁業法違反となり、罰金や逮捕の対象となるケースがある。また川釣りや海釣りにおいては、釣りをする場所が立入禁止ではないか、私有地ではないかを確認することも必須だ。
水産省のホームページで釣りの基本的なルールについて解説しているほか、書店に行けば各地域別の釣りのガイドブックなどが販売されているので、活用したい。
マナー破りで「炎上」しないように
最近はスマートフォンで迷惑行為が撮影され、その動画がYouTubeなどの投稿サイトにアップロードされて炎上するケースがよく起きている。当然のことではあるが、ルールやマナーをしっかり守り、こうした炎上につながらないよう努めよう。
新たなビジネスが生まれるきっかけにも!?
ここまで記事を読んでもらえれば、経営者にとっての趣味として釣りは十分にありだということが分かってもらえたかと思う。
釣りが共通の趣味の経営者同士であれば、釣りをしている最中に意気投合し、タッグを組んで新たなビジネスを展開するアイデアが生まれるかもしれない!?
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文・岡本一道