京都府亀岡市は、市の歴史文化を発信するメタバース空間「KAMEOKA VIRTUAL HISTORIA-亀岡バーチャルヒストリア-」を2023年3月29日より公開した。
KAMEOKA VIRTUAL HISTORIAは、京都府亀岡市が進めるデジタル技術を活用した文化事業「亀岡市デジタル文化資料館構築業務」の一環として、エンターテイメント領域などのコンテンツ開発を数多く手掛ける株式会社stuが制作。
ハイクオリティ・エンターテインメント・ユーザーフレンドリーを3つのキーワードとし、「学び」と「遊び」の要素をかけ合わせた、亀岡ならではの体験提供を目指すとしている。
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KAMEOKA VIRTUAL HISTORIA-亀岡バーチャルヒストリア-とは?
亀岡市文化資料館が所蔵する文化財をはじめ、市内各地の伝統芸能・祭事・風習・自然などの歴史文化資源をメタバース空間で再現している。 江戸時代の亀岡の街並みを舞台に、現在は見ることが出来ない⻲山城天守や御殿なども再現されており、ユーザーは各所にちりばめられた歴史資料を集めることで、地域にまつわる歴史に触れることができるなど、クエスト型ゲーム要素も取り入れており、長時間楽しめるのが特徴。
なお、プレイするために、アプリのインストールやアカウント登録などは不要で、PCやスマホから誰でも手軽にアクセスが可能となっている。
> 「KAMEOKA VIRTUAL HISTORIA」公式サイト
⻲岡市デジタル文化資料館構築事業とは?
⻲岡市デジタル文化資料館構築事業は、デジタル技術を活用し、亀岡市に眠る様々な魅力を適切に保全・可視化することで、より多くの人に知ってもらうための文化事業。 メタバース空間「KAMEOKA VIRTUAL HISTORIA」、市内で守られている文献・仏像・芸術作品等の文化遺産をデジタルアーカイブ化した「データベース」、それらにアクセスするプラットホームとなる「ホームページ」が制作された。
「KAMEOKA VIRTUAL HISTORIA」ストーリー
” 亀岡市文化資料館からの依頼で、亀岡の歴史を収集するための”HISTORIA-歴史書-”を完成させる事になった主人公は、過去の亀岡にタイムスリップする時空の旅へ。 過去の亀岡に散らばった「歴史物語の破片」を集め、「亀岡の歴史物語」を完成させることが主人公に与えられたミッションです。 また、「歴史物語の破片」以外にも、「文化遺産」「自然」「暮らし」といった様々な情報を撮影し、「図鑑」を充実させていくと「歴史ハンターとしての称号」が与えられます。ユーザーは「歴史ハンター」として自分だけの「HISTORIA」をつくりながら、亀岡をめぐる旅を楽しみます。 ”
旅の舞台として5つのエリアが用意
「KAMEOKA VIRTUAL HISTORIA」では、亀岡市の自然・歴史・文化を象徴する「丹波亀山城」「保津川」「丹波国分寺跡」「福壽山金剛寺」「霧の宝物殿」「棚田の村」など、5つのエリアに分かれており、ユーザーはこれらのエリアを自由に行き来し、時空を超えて亀岡の魅力に触れることが可能となっている。
「丹波亀山城」
現在は見ることが出来ない丹波亀山城を再現。丹波の中心地としての亀岡の歴史を見ることが出来るエリアとなっている。
「霧の宝物殿」
丹波中心地で育まれた仏教文化を知るとともに、亀岡市に現存する仏像に触れることができるエリア。
「福壽山金剛寺」
亀岡の出身で「日本写生画の祖」とも呼ばれた円山応挙と美術史について学ぶことができるエリア。
「保津川」
古くから輸送路として利用されている保津川を再現。 豊かな自然と物資の輸送による都との関わりを紐解くエリアとなっている。
「棚田の村」
過去の亀岡の人々の暮らしにフォーカスし、当時の生活から亀岡の四季の魅力を伝えるエリア。
「KAMEOKA VIRTUAL HISTORIA」プレイ方法
- 「KAMEOKA VIRTUAL HISTORIA」ランディングページからアクセス
- 好きなアバターを選択
- 過去の亀岡を巡る旅へ
- 好きなアバターを選択
ユーザーは「歴史ハンター」として「歴史物語の破片」をはじめとする様々な情報を収集しながら、メタバース空間上の人に話しかけたり、写真を撮ったりすることが可能となっている。
コメント
亀岡市 桂川 孝裕市長
” 豊かな自然に恵まれた亀岡市には、古くから、丹波国の中心地として栄えてきた歴史と文化が息づいています。歴史ある仏像が数多く伝わり、円山応挙の芸術が育まれ、明智光秀ゆかりの城下町のたたずまいが色濃く残っています。この亀岡の素晴らしい自然や歴史的文化財の数々を、国内外の人々に伝え、さらに未来に伝えていきたいと考えています。亀岡から新たな文化体験を提案する、市としても大きな挑戦です。まずは、多くの皆さんに、メタバースで亀岡を知っていただき、リアルな亀岡のファンになっていただきたいと思います。 亀岡市では、今後もデジタル文化資料館内のコンテンツの充実化を図ることで、市の魅力や文化遺産を適切に保護・保全していくことで、誰もが空間を超えてアクセスでき、また次世代の人材育成につながる環境づくりを進めてまいります。 ”
株式会社stu リードエンジニア 青木雄斗氏(「KAMEOKA VIRTUAL HISTORIA」開発責任者)
” 「どうしたら亀岡を知らない人に興味を持ってもらえるのか」を考えたとき、いま、世界でメタバースが「新しいもの」とされている時代だからこそ、メタバースを活用することに大きなメリットを感じました。本来、歴史とメタバースはあまり近いところにないコンテンツかもしれませんが、今回のプロジェクトで思い切ってその二つをつなげたことで、じつは非常に親和性が高いことを我々も再認識しました。「KAMEOKA VIRTUAL HISTORIA」が若い世代に届いて、亀岡の魅力を知ってもらうことはもちろん、歴史を知ることを楽しいものとして認識していただけたら嬉しいです。 ”
関連リンク
京都府亀岡市 > 公式サイト
株式会社stu > コーポレートサイト