人類が経験した3つ目の社会革命~情報革命がもたらす未来~
(画像=metamorworks/stock.adobe.com)

人類は、これまで農業革命、産業革命、情報革命という3つの大きな社会構造革命を経験してきた。農業革命は狩猟と農業を分化し、産業革命は工業や商業を農業に比肩しうる産業として確立してきた。(経済界電子版より転載

情報革命の特徴と未来

では、情報革命はわれわれに何をもたらしたのであろうか? それは、リアル社会に対するバーチャル社会の確立であろう。先行した2つの革命も、産業や社会を変えてきたが、それは空間の制限の中での変化であった。しかし、情報革命は、情報ネットワークという新たな仕組みを創造することによって、空間や国境の制限を超えるという特徴を持つ。したがって、この革命により、これまでの重要な社会価値であった国、国益という概念さえあやふやなものにしてしまう可能性があり、その競争形態も大きく変化してきている。

情報革命は、人間にこれまで以上に大きな力を与えた。われわれは、膨大な知識を持つことができるようになり、知識やシミュレーションによって、さまざまな予測、物理的には難しかった実験やビッグデータの活用が可能になった。インフラシステムも巨大プラントも、今や高度な情報システムなしに稼働することは難しい。個人の生活の場である家庭もロボット化してきた。そして、子どもたちの遊びも、広場からゲーム機の中へと世界を変えた。

通信の世界も、個人が持つ携帯電話でさえ、従来の電話機能だけでなく多様な情報通信システム機能を扱えるようになり、瞬時に多くの人とつながることができるようになった。

では、われわれは、人間関係が豊かになったのであろうか。以前、「インターネットなど情報技術の発展は、家族や友人・知人とのコミュニケーションを向上させ、人間関係を強めるか」というアンケートをとったことがあったが、「強める」、「どちらかと言えば強める」と考える人が合わせて53ポイント、「人と人のふれあいの機会を減少させ、人間関係を弱める」と考える人が47ポイントであった。情報革命が、人間の関係にどのような影響を与えるかは、まだ、双方の可能性があるということであろう。

さまざまな情報が、デジタル化され管理・活用される時代。われわれの一歩一歩が未知の領域への挑戦であり、どの方向に足を踏み出すかが人類の将来を決める。

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