金曜午前中は丸ごと自己研鑽の日。学習と実践が成長サイクルを回す ARISE analytics 家中 仁
ARISE analytics 家中 仁 (画像=経済界)

350人もの日本有数のデータサイエンティストを擁するARISE analytics。データ分析が専門の企業にとって、人材は競争力の源泉だ。日本ではデジタル人材が育たない課題も多い中、人材育成は事業成長の鍵を握る。その仕組みを家中社長が語る。(雑誌『経済界』2022年9月号より)

ARISE analytics 家中 仁
ARISE analyticsは、KDDIが保有する国内最大規模の「ユーザーデータ」と、アクセンチュアの持つ「アルゴリズム構築力」を背景に2017年に誕生。KDDIが提供するさまざまなサービスの新規、継続利用者を増やすためのデータ分析支援、DX支援などを行っている。これらの中核を担うのが、データサイエンティストたちだ。 ユニークな取り組みとして、金曜日の午前中は原則打ち合わせ禁止、各々が自己研鑽のために自由に使える制度を導入している。この時間に社員が講師となりセミナーを開く他、社内外のトレーニング受講、資格取得推奨やOJTなどを通じて、キャリア開発が行われている。これらを支えるのが、成長サイクルが自ずと回るための仕組みづくりだ。

「キャリアとポジションごとに、担うべき役割を決めています。その上で次のポジションを目指すために、各メンバーは自分のスキルのどこを伸ばさなければいけないのかを意識して、目標を立ててもらうのです」

メンバーは自身が目指したいキャリアとポジションに必要なスキルをアセスメント(評価)シートで確認して目標を設定し、SV(スーパーバイザー)と共有。現状のスキルを客観視し、今後やりたいことや学ぶべきことを掲げ、学習し業務で実践する。毎月のSVとの1on1を通じてフィードバックを得ながら、習熟レベルを上げていく。

「スキルアセスメントから学習するまでだけでなく、実践を経験するまでのサイクルを回すことで成長できる。KDDIという大きな実践フィールドがあるのが強みの一つです」

データ分析だけでなく、ビジネス現場への理解を深めサービス実装する経験を積むことも、スキルアップや成長につながる重要な要素。経験の機会を得られるよう采配するのはマネジメント層の役割だ。またヘルスケアや再生可能エネルギー、食品廃棄ロスなど新しい社会課題の解決にもデータ分析は重要な技術となる。

「データだけでは分からなかったのに、現場担当者へのインタビューで一瞬で理解できることもある。現場との連携は重要です。社会の役に立つ事業に携わることが、社員の成長意欲につながっているのです」

会社概要
設立 2017年2月
資本金 2億円
本社 東京都渋谷区
事業内容 データ分析、アルゴリズム開発、DMP、AI、IoTソリューション導入支援などのアナリティクスサービスの提供
https://www.ariseanalytics.com/